今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障10人、眼瞼下垂1人、眼瞼内反症1人、霰粒腫2人(43歳女性、55歳男性)、眼内レンズ交換1人でした。
今日の入れ換え相談は50代前半の女性で他院で6月に両眼の白内障手術を受け、レンティスコンフォートを左右で少し差をつけて入れたところ、『鮮明に見えない、横から入る光が眩しい、ギラギラして見えにくい』という症状で困ってしまったそうです。
左右差は1Dほどで、極端には大きくなく、レンティスではあまり問題にならない差かなと思いますが、実際、前医でコンタクトレンズを使い左右差を消して見え方を試したところ、はっきりは見えなかったそうで、おそらく見えにくさの原因としては、レンズの構造によるものと思われました。
視力は裸眼で遠方右0.8左1.2、近方右0.6左0.3で、この検査結果だけを見れば、手術は大成功くらいですので、多少、不快な症状があったとしても、この見え方も悪くないと思えれば、このまま過ごせばよいですし、視力はよくともこのままの見え方は辛いと感じてしまうのであれば、より単純な単焦点レンズへ入れ換えてあげたらよいかとお伝えしました。
レンティスは保険で使えるレンズで焦点の幅が広く、よいレンズで多くの人には問題なく使えると思っていますが、どうしてもなかなか合わない人もいるように感じています。辛い人にはとても辛く感じてしまうこともあるようなので、どうしてもの時は入れ換えを考えるとよいかと思います。
ちなみに、僕は決して、レンティスが悪いレンズだとは思っていませんし、よいレンズの一つだと思っています。ただ、ちょっと注意が必要というか、患者さんはレンティスの特性を理解した上で使うことが大切かと思っています。