今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人で、今日の手術は、眼瞼下垂2人、霰粒腫1人(5歳男の子)、眼窩脂肪ヘルニア切除1件、眼瞼内反症1件、涙管ブジー1件でした。
昨日、手術の50代の女性の方は、元々、2年半前に両眼の白内障手術を行ったのですが、レンズの入っている水晶体嚢の前面の前嚢がどんどん白く濁って縮んできてしまう“前嚢収縮”が強くなってきてしまい、見えにくさに影響していそうだったため、右眼の前嚢収縮を切除する手術を行いました。
初回の手術の時には、水晶体嚢は柔らかいので、切れ込みを入れれば、あとは引っ張ることで拡げることができるのですが、術後しばらくすると、水晶体嚢は硬くなってきてしまうので、そうはいかず、眼内用の剪刀(ハサミ)で少しずつ切開して拡げました。そもそも、前嚢が収縮してきても、よっぽどでなければ、見え方には影響はないと思っていますが、実は、左眼の方が前嚢収縮が強く、既に2年ほど前に前嚢収縮切除をして、見え方が改善していました。その後、右眼も少しずつ見え方が悪く感じるようになってきたため、今回、手術を行うこととしました。
術翌日の今日は、裸眼視力として0.6から0.9(矯正視力は1.0)に改善し、前嚢収縮を切除して、濁りが少なることで極端によい影響があるかは分かりませんでしたが、屈折が少し変わった影響があったようで、結果的には、本人の自覚もよくなったようなので、よかったです。