今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人、硝子体出血の硝子体手術1人、霰粒腫1人(3歳男の子)でした。
今日の手術は、白内障13件、前嚢収縮切除1件、網膜剥離の硝子体手術1件でした。
今日の手術では、先週の月曜日に飛蚊症で受診され、右眼の上の方に大きな網膜の裂け目(網膜裂孔)と軽度の網膜剥離を起こしていたため、レーザー治療をさせていただいた患者さんの硝子体手術がありました。
網膜剥離ははっきりとした進展はなく、このまま様子を見るのでも悪くはなかったのですが、裂孔周囲の硝子体混濁が強くなり、網膜の評価が若干難しいことと、患者さん本人も見えにくさとあまり不安を抱えたまま過ごしたくないという気持ちもあり、また、そもそも網膜の裂孔もだいぶ大きかったので、手術で治した方がすっきりよくなるかと考え、硝子体手術の方針とさせていただきました。
この方の年齢は49歳でまだ白内障の濁りは目立たない状況で、それだけでは手術の適応にならない程度ですが、白内障の手術も一緒に行わせていただきました。
どうしても自分の水晶体を残したいというのであれば、水晶体を温存することもできなくはないですが、白内障の手術も一緒にした方が、よりしっかり硝子体を取り除くことができますし、水晶体を残してもガスを入れると白内障は進行してしまい、せっかく残したのに、結果的にあまりもたずに白内障の手術をしないといけなくなってしまうこともありますので、ガスを入れる硝子体手術では50歳前後くらいからは白内障の手術を一緒にした方が望ましいかと考えています。あとは、調節力がどれだけ残っているかや、近視や乱視の程度、片眼のみの手術での左右のバランスなどを考え、総合的に決めています。
この患者さんは、ちょっと悩ましかったですが、強度近視で既に老眼もある程度出ていることから、白内障の手術も一緒に行うことに決められました。
手術自体は問題なく終われたので、網膜剥離もきちんと治り、眼内レンズでの見え方で結果的に生活の質も上がってくれるといいなと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m