院長ブログ

脳がしんどい

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障5人と眼内レンズ交換2人でした。

今日の外来の眼内レンズの入れ換えのご相談の方は、2019年の夏に他院で多焦点レンズ(シンフォニー)を使った白内障の手術を受け、4年後の2023年に当院で右のレンズの入れ換えを行った70代後半の女性の患者さんが、左眼も入れ換えたいと大阪からいらっしゃいました。この患者さんは右眼の入れ換え、矯正視力は術前の矯正0.8から0.6へ低下していますが、ご本人は『レンズを入れ換えて脳がしんどいのが半分に減った』とおっしゃり、現在、左眼は裸眼0.6矯正1.0でもしかすると、左眼もレンズ入れ換え後に視力は今より落ちるかもしれないとお伝えしましたが、『それは分かるけれど、脳がしんどいのが楽になってくれたらいい』ということで、入れ換えを検討いただくことになりました。“脳がしんどい”というのは抽象的でちょっと分かりにくい症状ではありますが、多焦点レンズでの見えにくさをそのように感じているのかなと思いました。多焦点レンズから単焦点レンズに問題なく入れ換えて矯正視力が下がることはほとんどないかと思っていますが、この方の場合、珍しいケースですが、視力が下がったとしても楽な見え方になるのであれば、入れ換える選択もありなのかなと思います。もう初回手術からだいぶ経ってしまっていますので、今更、急ぐ必要はありませんが、よく考えていただき、もし入れ換えのご希望があれば、対応したいと思っています。

今日もお疲れさまでしたm(_ _)m

TOPへ