院長ブログ

手術はしたくなかったけれど

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人と眼瞼下垂3人でした。
今日の手術は、白内障14件(iStent併用1件)、黄斑上膜の硝子体手術1件でした。

今日、白内障の手術の申し込みをいただいた70代後半の女性の方は、20年前から白内障を指摘され、『手術は絶対したくない』と思って我慢してきたそうですが、両眼とも視力は0.2まで下がり、流石に見えにくくなり手術を決心されました。

手術をしたくない理由は、“手術が怖いから”だそうですが、手術が怖いなら、尚更あまり先延ばしにしない方がよいです。もちろん、白内障の手術の時期は早ければ早いほどよいというものでもないですが、遅ければ遅いほどよいということも全くありません。なるべく手術をしたくない心情は誰もが当然のことだと思いますが、白内障も進行すればするほど、手術が大変になるリスクが出てきます。濁りが強くなり過ぎてしまうと、角膜の細胞の減少の度合いが大きくなってしまったり、水晶体の袋が損傷される可能性も大きくなってしまいます。それに、ある程度の見えにくさを感じているならば、手術をしないでいるということは、結果的には不便な見え方で過ごす時間が長くなってしまい、勿体無いということになります。

絶対に手術したくなかったという気持ちから、手術をしようと思うことは一大決心かと思いますが、立派な決断だと思います。頑張って決断してくださったので、なるべく不安や恐怖を感じずに手術を受けてもらえるように僕も頑張ります。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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