今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(59歳女性)、黄斑上膜の硝子体手術1人、眼内レンズ交換1人でした。
今日の外来では、当院で強膜内固定をした後、虹彩捕獲に対しレンズと虹彩の間に糸を通す手術をさせていただき、その後、他院で追加治療を行なった40代後半の男性の方が久しぶりに来てくださいました。
この患者さんは、当院で手術をして虹彩捕獲は起こらなくなったのですが、おそらく色素性と思われる眼圧の上昇を繰り返し、お近くの眼科から都内の大学病院へ紹介され、緊急的に手術を行なったものの、術中に大出血を起こしてこのまま見えなくなってしまうかもしれないという経緯の連絡をいただき、その後は連絡がなかったのでどうなったのか気にかけていた患者さんの一人でした。幸い、出血はひき、視力の改善は弱いですが、大きな後遺症はなく経過しているようで、眼圧も安定し、経過自体は良好と思えたので安心しました。
僕のところで2度も手術を受けてくださり、その後の対応もできることはしたいと思っていましたが、今回は、諸事情でその後の追加治療は他院にお願いする形になりましたが、その後の治療をまた僕がするか、他院でするかはどちらでも、結果的によい方向に向かってくれれば、それは何の問題もないと思います。他の病院で追加治療を受け、元々のお近くの眼科もある中で、またその後の経過観察で状態を見せに来てくださることは、それまでの治療を行なった者として、状態を確認する責任もありますし、患者さんが見せに来てくださる気持ち自体はとてもうれしく、ありがたいことだと思います。この患者さんは、後はそんなに心配はなさそうなので、もうこちらにはいらっしゃることはないかもしれませんが、これでけたくさんの治療に携わり、気持ち的にはずっと主治医のつもりでいますので、もし何かあればいつでもご連絡、ご受診いただければと思っています。状態を見せに来てくださり、ありがとうございましたm(_ _)m