院長ブログ

fovea spare ILM peeling

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障11人、眼瞼下垂1人、霰粒腫3人(1歳女の子、3歳女の子、51歳女性)でした。

今日は先週の水曜日に黄斑円孔で硝子体手術をさせていただいた40代後半の女性の方の経過観察の受診がありました。この患者さんは眼軸が31mmの超強度近視で黄斑部が剥がれる黄斑円孔剥離という状態で硝子体手術を行いました。通常の黄斑円孔であれば、ILMを剥がしてガスを入れてきますが、強度近視の人でILMを剥がすと、一旦、黄斑円孔が治っても将来的に黄斑剥離が出やすくなってしまうため、黄斑の真ん中部分のILMは残して、周りの部分のILMだけ剥がす“fovea spare ILM peeling”という手法を行いました。まだガスも半分くらい入っていて視力は改善していませんが、今のところ、黄斑部の剥離はしっかり治ってくれていそうで、ひとまずの経過は良好でよかったです。強度近視の人の術後は思わぬ変化が起こることもあるので、引き続き注意して経過を見ていきたいと思います。

今日も外来お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ