院長ブログ

2回目のレンズ交換をするか

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障2人、霰粒腫1人(16歳女の子)、黄斑円孔の硝子体手術1人、眼内レンズ交換1人でした。

今日、眼内レンズの入れ換えの相談で受診された方は、2022年の1月に他院で多焦点レンズ(PanOptix)の白内障の手術を受け、2022年の5月と7月に当院で両眼をアイハンスへの入れ換え手術、2023年には硝子体混濁に対して硝子体手術を行い、しばらく様子を見ていましたが、右眼のハローグレアがどうしても気になるということでした。

もしするとすれば、アイハンスを単純な単焦点レンズへ換えるかですが、換えてもよくなる保証はありません。ただ、他にこれといった手立てもない状況で、このまま過ごすか、変わらないかもしれないけれど、可能性にかけて再度の入れ換えを行うかの選択になります。

複数回のレンズ入れ換え手術は手術自体が難しい可能性もありますが、この患者さんの場合、角膜乱視も少なく単純な単焦点レンズにするだけであれば、強膜内固定でも対応できますし、既に硝子体手術も行っているので、強膜内固定をしやすく、その面では負担が少なく済むかと思います。

いずれにせよ、よくなるかどうかは分からないことに加え、ある程度のリスクがある状況で、少しでもよくなるために覚悟を持てるかどうかだと思いますが、この患者さんははっきりと意思を示してくださったので、僕も少しでもよくできるように覚悟を持って頑張ろうと思います。ちなみに、この患者さんは九州の宮崎から来てくださっているので、それだけでも真剣な気持ちが伝わります。その気持ちに応えられるように頑張ります。

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