院長ブログ

40代後半外科医の白内障

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(1歳男の子)でした。
今日の手術は、白内障5件、眼瞼下垂2人、霰粒腫3人(2歳女の子、16歳女の子、53歳女性)でした。

今日、受診された40代後半の男性の方は、右眼が白内障で仕事に支障があるので診て欲しいということでいらっしゃいましたが、視力は左右とも1.2と低下はしていないものの、右眼には水晶体の表面の濁りがやや目立ち、白内障が原因と思われました。視力が1.2出ていれば、一般的には問題はないとされるかもしれませんが、視力は良好であっても必ずしも問題はないということではなく、見えにくさとして感じることもありますし、白内障であれば手術を考えた方がよいこともあります。

同じ程度の白内障の濁り、視力の低下があっても、年齢やお仕事によっては、影響がないこともあれば、逆に影響が大きいこともあるかと思います。今日の患者さんも40代とお若く、お仕事も外科医ということで、どちらかというとよりよい見え方が求められる状況かと思います。なので、手術も考えてもよいかとは思いましたが、まだ調節力が十分残っていて老眼も強くないということで、白内障を取り除くメリットと単焦点レンズで老眼が進むように感じるデメリット、多焦点レンズを使うことでの仕事への影響の可能性などを考え、現時点ではまだ仕事ができない訳ではないことを踏まえ、すぐに手術をするのではなく経過を見て考えることになりました。

白内障はあくまで良性疾患で、あれば必ずすぐに手術をしなければならない病気ではなく、その手術時期やレンズの選択は難しい面がありますが、眼の状態と患者さんの生活状況を合わせて、手術をした方がよいかどうか、どレンズにするのがよいのかは僕ら眼科医が上手にアドバイスしていかないといけないなと改めて思いました。

今日も手術お疲れまでしたm(_ _)m

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