今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂1人、硝子体混濁の硝子体手術1人で、今日の手術は、白内障16件、硝子体手術2件(黄斑浮腫、硝子体出血)でした。
今日の外来では先週、眼瞼けいれんに対してボトックス注射を行った50代の女性の方の経過観察がありました。この方は、元々、まぶたが開かず眼瞼下垂の手術希望で受診され、確かに目が開かずまぶたの弛みも強く、眼瞼下垂(皮膚弛緩)の影響もありそうでしたが、不自然な眼の閉じ方で単に眼瞼下垂の症状だけではなさそうでした。眉間にシワが寄り不自然に眼を閉じてしまっている印象で、“眼瞼けいれん”もあるように思われました。眼瞼“けいれん”というと、まぶたがピクピクするような症状が想像されるかもしれませんが、“けいれん”というのは筋肉が勝手に収縮する状態でまぶたを閉じる筋肉(眼輪筋)が強く働き、まぶたが閉じてしまい開けにくくなってしまっているのが眼瞼けいれんです。
眼瞼けいれんに有効な治療はボトックス注射で、比較的負担の少ない治療なので、まずはボトックス注射をさせていただき、改善が得られればこの治療だけで済んでしまうこともあるかと思いましたし、ボトックスがあまり効かなかったり、眼瞼けいれんがよくなってもまぶたの下がりが強ければ眼瞼下垂の手術を考える予定としました。
結果的にはボトックス注射でまぶたが開くようになり、まぶたの弛みの影響も少しはありそうですが、ひとまずこのまま様子を見ていけそうでよかったです。
ボトックス注射というと、ボツリヌス菌が連想され、ちょっと怖い感じがしてしまうかもしれませんが、菌に感染する訳ではないですし、毒素を大量に摂取すると中毒を起こして危険ですが、ボトックス注射は非常に少量なので安全とされていますので、あまり心配しないで治療を受けていただければと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










