今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人で、今日の手術は、白内障12件、アドオンレンズ1件、硝子体手術2件(黄斑上膜、硝子体出血)でした。
今日、『3月前から左眼が見えにくい』と受診された31歳の男性の方は、左眼の視力が 手動弁まで低下し、原因は白内障でした。白内障もこんなに視力が下がることは多くはないのですが、この男性の場合、白内障が真っ白に濁ってしまう“成熟白内障”という濁りが強いタイプで視力がだいぶ下がってしまいます。
白内障はどんなに濁りが強くなって見えにくくなり、視力が下がっても、白内障の濁りを取り除き、新たなレンズをきれいに入れ、手術さえうまくいけば、術後は見やすくなり手遅れということはありません。しかし、白内障が進行すれば、当然、手術の難易度は上がり“手術がうまくいけば”という前提条件が崩れやすくなってきます。特にこの方のような成熟白内障では水晶体が乳化して真っ白に膨張して濁り、水晶体内の圧が上がってしまうので、水晶体の表面を切開する操作が難しく手術の難易度が上がってしまいます。
今日の患者さんのように30歳になったばかりの若い方ではまさか自分が白内障なんて思わずに過ごしてしまう場合も多いかと思いますが、若年の白内障が現れることもありますので、見え方がおかしいと感じた場合は、若くても早めの受診が望ましいと思います(この方もですが、特にアトピー性皮膚炎のある人はなりやすいです)。
この患者さんは成熟白内障でちょっと手術は大変になるかもしれませんが、なんとかうまく見えるようになるように頑張りたいと思います。
今日も手術お疲れ様でしたm(_ _)m










