院長ブログ

ちゃんとやってください

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、翼状片1人、霰粒腫1人(2歳男の子)で、今日の手術は、白内障6件、眼瞼下垂2人、霰粒腫2人(2歳女の子、10歳女の子)でした。

今日、霰粒腫の切開の手術を受けてくれた2歳の女の子は昨年の終わりに一度切開した霰粒腫が同じ部位に再発してしまい、今回、2回目の切開となりました。

患者さんの女の子が手術室に入る時に、スタッフから『お母さんが「前回は再発しちゃったから、今回はちゃんとやってください」と言っていました』と言われました。深い意味はなかったのかもしれませんが、再発してしまったとしても、手術の時にちゃんとやっていない、手を抜くようなことはあり得ません。もし手術を“ちゃんとやっていない”と思われるのであれば、信頼が無いということですから、その患者さん(今回はお子さんですが)の手術を引き受けることはできないと思ったので、手術を始める前に一度、待合室のご両親に話に行き、気持ちを伝えました。お母さんは、そんなつもりで言った訳ではなく、むしろ、『大事な娘の手術をお願いしているのだから信頼していないなんてことがある訳がないでしょう』と逆に言われてしまいました。ご両親は外国の方だったので、旦那さんも『ちょっと言葉の意味がうまく伝わっていなかったかも。先生にそう思わせたならごめんなさい。妻はそんな風に思っていない。』と言ってくださり、僕もちょっと誤解してしまっていたかもと反省しました。

ちゃんとやって欲しいというのは当たり前の気持ちでしょうが、僕は(もちろん僕だけではなくほとんどの医師がそうでしょうが)言われなくとも手術はちゃんとやります。患者さんの言葉を全て真に受ける必要はないのかもしれませんが、僕も真剣にやっていますし、手術で一番大事なのはお互いの信頼関係だと思っています。だから、それを確認することはとても重要なことですが、僕自身も言い方には気をつけなければと思いました(言葉って難しいなと思いました、、、)。手術は無事終わったので、これでなんとか再発しないで経過してもらえればと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ