院長ブログ

J-STAR中国

下関で行われたJ-STARプロジェクトの中国ブロックの視覚障害クラス分け担当をさせていただきました。

J-STARプロジェクトというのは、JAPAN RISING STAR PROJECTという、JPSA(日本パラスポーツ協会)が主催する、パラアスリートの選手発掘イベントです。全国各地方 か所で行われ、各会場に僕ら眼科医も選手への相談役という役割で参加するようになっています。僕は2年前から携わらせていただき、京都会場、東京会場に続き、今回が3回目となりました。

3連休の中日のせいか、全体の参加者も10名と少なく、視覚障害の参加選手は1名だけとちょっと残念でしたが、今回、知り合いの先生や視能訓練士の方も駆けつけてくださり、しっかり選手をフォローすることができ、また僕自身もとても勉強になり、楽しく活動することができました。

障害があってスポーツなんてと思うかもしれませんが、障害があるからこそ、スポーツをする意味ってあるような気がしています。体に不自由がある訳でない僕が言ってもあまり説得力はないかもしれませんが、視覚障害者のスポーツ選手や関係者と関わるようになり、彼らの前向きな生き方を見ると、そう感じます。そもそもがそういう生き方をしているからスポーツもできるのか、スポーツをするからそういう生き方ができるのかは分かりませんし、何もスポーツに限ったことではないとは思いますが、何か自分に頑張ったと自信が持てるものがあることは人生を豊かにできるような気がします。そして、それは本当は障害者に限ったことでも決してないと思います(僕も頑張らねばです、、、)。『どうして障害者スポーツに関わろうと思ったの?』と聞かれることがありますが、障害者の人の力になりたいという気持ちだけでなく、そういう気づきをくれる障害者スポーツがとても面白く楽しく感じるからというのが一番の理由な気がします。

話が逸れましたが、このJ-STARはとても意義のあるイベントだと思うので、障害のある方でスポーツに挑戦してみたいなという方はぜひチャレンジして欲しいなと思います。今年度の関西、九州、中国ブロックは終了しましたが、北海道、東北、関東、中部ブロックはこれからです(募集は終わっているところもありますが)。また、ご家族やお知り合いに障害のある方がいらっしゃれば、J-STARのことを伝えていただきたいなと思います。クリニックや病院の眼科の先生方や盲学校、支援学級の先生方にもこのイベントのことを知っていただけるとありがたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

僕は苗字は山口ですが、今まで山口には来たことがなく、46歳にして、初めて訪れましたが、下関はきれいな港町で、壇ノ浦の戦い、宮本武蔵と佐々木小次郎、長州藩の大砲と歴史のある面白い場所で、瓦そばやふぐ丼もおいしくよい街でした。ちなみに、そんな初めて訪れた下関に、来週も病院見学でまた行く予定ですが、来週も短時間の滞在になりそうなので、いつかまたゆっくり来たいなと思いました。

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