院長ブログ

下垂+霰粒腫

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と眼瞼下垂1人で、今日の手術は、白内障7件、眼瞼下垂1人、涙管チューブ挿入1件、霰粒腫3人( 3歳男の子、8歳女の子、52歳女性)でした。

今日の外来では、『数年前から左の上まぶたにしこりができているので切開してください』と60代前半の女性の方が、霰粒腫の手術のために紹介受診くださいました。霰粒腫は瞼板というまぶたの中の骨組みのような組織に脂が溜まってしまうことで起こる病気ですが、この患者さんの場合、左眼の霰粒腫だけでなく、両眼ともまぶたが下がる眼瞼下垂もありました。左の霰粒腫だけ切開してもよいですが、眼瞼下垂の時には、瞼板を出して、瞼を持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の腱を短縮して瞼板に縫い付ける手術をするので(色んな術式はありますが)、もし眼瞼下垂も気になっているならば、眼瞼下垂と一緒に霰粒腫の手術をすることもできますとお話させていただきました。当院では、眼瞼下垂の手術は混み合ってしまい、だいぶ先になってしまうので、どんどん急速に大きくなるような霰粒腫はあまり先にしない方がよいのですが、この方の場合は、数年前から霰粒腫があり、変化自体はあまりないようでしたので、待機的に手術するのも問題ないかと思われました。患者さんもどうせ手術するならば、一緒にしたいということで、両眼の眼瞼下垂と左上の霰粒腫の手術として予定させていただきました。ちなみに、保険のまぶたの手術は同一部位については、一つの術式しか算定できず、高い方の術式で請求すため、左眼に関しては、眼瞼下垂のみの請求になり、霰粒腫の手術費用は無料となります。経営的には別々にした方がよいかもしれませんが、切開してキズを作るなら、一度の方がよいかと思うので、このようなケースでは一緒に手術する方が、眼にもお財布にも負担は少なくてよいかと思います。

今月も皆さん、お疲れ様でしたm(_ _)m

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