今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障6人と眼内レンズ交換1人でした。
単焦点レンズでも従来の単純な構造のレンズではなく、より焦点深度を持つ単焦点レンズであるエイエムオー社製眼内レンズ テクニスアイハンス(DIB00V)ですが、現在、世界的な需要の増加と製造工場の一時的な生産制限のため、入荷に遅れが生じております。
アイハンスをご希望でも、レンズ度数によっては使用できない場合がありますが、アイハンスが使えない方には、アイハンスと同じような性能が期待できるHOYA社製インプレスで対応させていただきます。
尚、乱視用のアイハンス(トーリックタイプ)は従来通りの供給体制となっておりますので、インプレスとアイハンストーリックでほとんどの方はカバーできるかと思います。
ただ、どうしてもアイハンスご希望の方で欠品度数に該当してしまう場合は手術日を再調整させていただきますので、ご相談させていただければと思います。
この報告は先週、業者の担当者からお伝えいただいたのですが、診療中に、受付を通して『どうしても伝えたいことがある』と言われ、何事かと思いましたが、このアイハンスの出荷制限のことでした。頼んだレンズがメーカーから手術日に届くことは当たり前かもしれませんが、様々な事情で、それが叶わないことも現実的にはあることで、仕方のないことだと思います。でも、メーカーの担当者としていち早く、きちんと対面して伝えてくれることは責任を持った誠実な対応だと思います。今、アイハンスが使いにくいのは残念ですが、少しでも早く通常の出荷体制に戻ることを願いつつ、患者さんにはなるべく迷惑がかからないように、使える範囲、使えるレンズで対応をしていきたいと思います。ご不便おかけする患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、ご理解よろしくお願いいたします。
僕らは自分のクリニックのスタッフだけで医療を行っている訳ではなく、色んな業者の方々からの医療機器や薬品の提供を受けて医療を行っています。手術の器械が正常に作動してくれる、表示通りの正確な度数で眼内レンズが作られている、薬剤の成分や濃度が規定通りに調剤されているなど、こちらで簡単に確認することができるものではなく、僕らはメーカーを信頼して使うしかない面もあります。患者さんも僕にきちんと手術をしてもらえるかは何かで簡単に分かるものではなく、信頼して手術をお願いしてくれるものだと思っています。要は医療、特に手術は信頼が大事だと思っています。僕には患者さんからの信頼にきちんと応える責任があるので、メーカーに不安や疑問があれば使うことはできませんし、厳しく対応しなければならない時もあると思っています。僕が言うことではないかもしれませんが、このアイハンスのメーカーの担当の方のように、医療機器メーカーの方にも医療に関わる責任を持って仕事をして欲しいと思いますし、当院と関わるメーカーの方々には僕がそういう考えということは知っておいて欲しいと思います(そう思っている人がほとんどだとは思いますが)。
今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m










