今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人で今日の手術は、眼瞼下垂2人、内反症1人、結膜腫瘍1件、霰粒腫2人(2歳女の子、10歳女の子)でした。
今日、右眼の白内障の手術の申し込みをいただいた70代半ばの男性の方は、約15年前に右眼のぶどう膜炎を発症し、ずっと治療を継続されていたそうです。ぶどう膜炎というのは、眼の中のぶどう膜という組織に炎症を起こす病気で、治療はステロイドで炎症を抑えることが必要になります。炎症が起こることでも白内障は進む方向に影響が出ることもありますが、ステロイドも白内障を進めてしまう作用があります。そのため、ぶどう膜炎を起こすと、白内障が進んでしまうことがあります。ただ、ぶどう膜炎に限らず、ステロイドを処方しようとすると、白内障(や緑内障)を心配して、ステロイドを使いたくないとおっしゃる方もいて、どうしても使わなくてもよい場合は、無理に使うこともありませんが、短期間、適切な量のステロイドを使うことは問題にならないですし、ステロイドを使ってしっかり炎症を抑えることも治療上、必要なことなので、あまり心配し過ぎずに適切な治療をすることは大事なことだと思います。
結果として、ぶどう膜炎で白内障が進むことはありますが、その時は今回の患者さんのようにきちんと治療をしてあげればよいかと思います。白内障はちょっと進んでいましたが、しっかり手術したいと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










