9/3 (水) レンズの寿命 翼状片の術後の変化 鈴木久子
今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障5人、硝子体出血の硝子体手術1人、下眼瞼内反症1人でした。今日の手術は、白内障5件、黄斑上膜の硝子体手術1件、翼状片2件、眼瞼下垂手術1人でした。
今日の外来では、先月、左右の翼状片の手術を受けていただいた80代の女性の方の経過観察がありました。
この方の術前の屈折は、右+6.50D cyl-5.50D 左+4.25D cyl-1.75Dで術後右1か月、左1週間の今日の屈折は右+2.00D cyl-0.75D 左+2.25D cyl-0.50Dと大きく変化をしていました。角膜乱視も右は5.5Dから0.68Dへ、左は1.5Dから0.74Dへと減少していました。翼状片が角膜の表面に成長し、角膜を引っ張るようなイメージでカーブを変化させ乱視が強く出てしまい、その期間が長く続くと、手術で翼状片を取り除いたとしても、角膜のカーブが元に戻るものではないので、乱視の改善が得らる訳ではないのですが、それでも、多少の改善(変化)があることもありますし、今回の患者さんのように大きく乱視が減る場合もあります。
今回の患者さんも元々は白内障の手術目的で受診されたのですが、最初に白内障の手術をして、その時にピッタリのレンズを入れたとしても、その後に翼状片の手術をすると、屈折が変わってしまい、結果としてレンズが合わなくなってしまう恐れがあったので、まず翼状片の手術をさせていただきました。だったら、白内障の手術だけして翼状片の手術はしなければよいではないかという考えもありますが、確かに、屈折にほとんど影響しないような小さな翼状片ならそのままにしておくのでもよいかもしれません。でも、翼状片が進行すれば、それはそれで屈折が変わってしまうこともあるので、ある程度、屈折に影響を与えていると思われる翼状片は予め手術で治療しておいた方が、よりよい結果につながるのではと考えています。翼状片の手術は術後の痛みがちょっと辛いですが、頑張っていただければと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










