院長ブログ

職業で

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は、白内障5件、眼瞼下垂2人、霰粒腫2人(1歳女の子、5歳男の子)でした。

今日の外来では、加齢黄斑変性で抗VEGF薬の硝子体注射を繰り返している70代の半ばの男性の方の経過観察がありました。この方は、歯科の先生なのですが、2021年頃から当院に通ってくださり、硝子体注射を左右で合計27回行っていますが、8月の下旬に左眼の注射を行った後から角膜のキズができて視力が低下し、点眼と軟膏を処方して経過を見ているところでした。少しずつよくはなっているのですが、結構、重度の角膜障害だったので、改善に時間がかかってしまい、『私は高齢だけれど、現役で仕事もしていて、見えなくなってしまうと困るんだ』とおっしゃっていました。もちろん、この患者さんのお仕事も知っていますし、職業上、眼が大事なことも分かった上で、少しでも早くよくなるように、少しでも後遺症が出ないように治療をしています。ただ、それは患者さんの職業や仕事をしているか、リタイアしているかは関係ありません。どんな人でも見え方が悪くなれば、困ることに変わりはないですし、どんな人でも少しでもよくなるように治療をしているつもりです。白内障の手術の時のレンズの選択などでは、どんな仕事をしているかが、大切な要素になることはありますが、職業で治療の力の入れ方を変えることはありません。それよりも、仕事が忙しくて点眼を十分につけていなかったり、軟膏を入れると余計に見えなくて仕事に差し支えがあるということで使っていなかったり、僕の指示をきちんと守っていただけていなかったので、見えなくなってしまって困るなら、点眼や軟膏をきちんと使う努力をしていただくように話させていただきました。少しでも早くちゃんとよくなるように考えて診療をしていますので、患者さんの側でも事情はあるのは分かりますが、できる範囲でご理解、ご協力、よろしくお願いいたします。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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