院長ブログ

これだけずれるのに

9/12 (金) これだけずれるのに

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人と強膜内固定1人で、今日の手術は、白内障14件、翼状片1件、霰粒腫1件(34歳女性)でした。

今日の外来では、50代後半の女性の患者さんに眼内レンズ偏位で強膜内固定の手術の申し込みをいただきました。この方は、元々、20年前に左眼の白内障の手術を受け、その経過を見て欲しいと、2021年の夏に初めて受診され、その時から眼内レンズのズレが生じていましたが、視力自体は良好でもうしばらく大丈夫かなと思い、定期的に半年〜1年くらいの間隔で経過を見ていました。最近、『上や左側を見ると見えにくい』と感じ、久しぶりに受診されましたが、眼内レンズのズレが右下方向(内下方)に大きくなっており、見えにくさの自覚も出てきたようだったので、今回、手術の方針とさせていただきました。レンズがズレ始めると、結構、短いスパンでどんどん悪化して場合によっては硝子体中に落下してしまうことがあるのですが、この方の場合、ズレ始めから見え方に支障が出るまで約4年と意外と長くもつ人もいるのだと思いました。もちろん、見えにくさを感じる程度は個人差もありますし、やっぱり一度、ズレ始めるといつかは支障が出てくることになるので、早めの段階で手術を考えることも決して悪くはないかと思います。

この患者さんは普段、外国に住んでいて、今回も一時帰国の際の受診ということで、早めに手術を予定させていただきました。また日本を出てしまうとしばらくは帰国されないようなので、安心して帰れるようにしっかり手術したいと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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