今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人で、今日の手術は、眼瞼下垂2人、霰粒腫2人(2歳男の子、43歳女性)、涙管チューブ挿入1件、眼瞼皮膚腫瘍切除1件でした。
眼内レンズは色々なメーカーから作られていて、見え方の質のよさはもちろんのこと、より小さなキズから眼の中に入れられるよう、長期的に眼の中で安定して固定されるよう、それぞれのメーカーが工夫をしたレンズがデザインされています。
僕がよく使うレンズに、AMOという会社のテクニスアイハンスという眼内レンズがありますが、このレンズの形の特徴は、レンズの本体部分と支えの部分の付け根にくびれがあることです。このくびれのおかげで小さなキズからレンズを入れやすくなりますし、眼の中の水晶体嚢の中に入ったレンズは、術後に水晶体嚢の変化による影響を受けることがありますが、水晶体嚢が収縮した時に、付け根のくびれがクッションのような役割を果たしてくれて、水晶体嚢の中でレンズがズレるのを防ぐ効果もあるように思います(あくまで個人の印象ですが)。また、くびれの周りに癒着が生じると、水晶体嚢の中でレンズががっちり固定されてより安定するように思います。しかし、このくびれの周りの癒着は、レンズの入れ換えをする時に、支持部が引っかかってしまい、なかなか抜けずに難渋するというマイナス面もあります。たまたま、今日、術後の経過観察でいらっしゃった患者さんで、そのくびれの周りの癒着が分かりやすい方がいたので、もしこの患者さんからレンズの入れ換えをしたいと言われたらちょっと手術が大変そうだなと思いました(全然、そんなことはおっしゃっていないので大丈夫ですが)。レンズの入れ換えをする人はほんの一握りの方だけなので、そこまで心配することはないかとは思いますが、レンズの形状の良し悪しというか特徴ってあるなと思いました。逆にレンズの入れ換えをしなければ、基本的には問題ないですし、トータルで良いと思うのでよく使っていますが、どんなレンズにも完璧ということもないと思うので、そのレンズの特徴をしっかり理解して適切に患者さんに使っていきたいと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










