今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂3人、黄斑上膜の硝子体手術1人でした。
今日の手術は、白内障11件(istent併施1件)、黄斑上膜の硝子体手術1件でした。
今日、眼瞼下垂の手術目的で受診された70代の女性の患者さんは視力も右が0.4、左が0.2まで下がっていました。両眼とも視力は下がっており、特に左眼がだいぶ見えにくそうでしたが、元々、通院していたクリニックの先生からは『いずれ右眼も見えにくくなったら両眼の白内障の手術をしましょう』と言われていたそうです。3Dの遠視もあり、確かに片眼の手術は、左右のバランスが悪くなり、術後の眼鏡が作りにくくしにくいのはあるかもしれませんが、遠視や近視が強い人は、両眼の白内障が進むのを待つのではなく、片眼が進んでしまったら、バランスを考えるなら、むしろ両眼の手術をする方向で考えてもよいのかなと思います。また、この患者さんでは、白内障の程度は実は左右同じくらいで、左眼の視力がより下がっているのは、眼底に黄斑上膜という病気があったからでした。白内障はどんなに進んでも濁りを取り除き、眼内レンズを入れてあげれば、視力は回復しますが、この黄斑上膜など網膜の病気では、進んでしまうと、いくら手術をきちんとしても、術後の回復の程度が弱くなり、視力が十分改善せず歪みが残ってしまうことがあります。
なので、この患者さんの場合、右眼の白内障が進むのを待つ必要は全くなく、左眼の手術は早めにした方がよいですし、右眼も十分手術適応の白内障がありますので、両眼の眼瞼下垂の手術、左眼の白内障+硝子体手術、右眼の白内障手術を予定させていただきました。
白内障だけであればもう片眼が進むのを待ってから手術をするのも悪くはないですが、その片眼の見えにくさが白内障以外の原因があるような場合は、もう片眼が進むまで手術を待つというのはちょっとよくない時もあるので注意が必要かと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










