院長ブログ

20代30代でも

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障4人と霰粒腫3人(3歳男の子、4歳男の子、5歳男の子)でした。

今日は4人の方に白内障の手術の申し込みをいただきましたが、そのうちの2人は26歳と32歳でした(あとは62歳女性 69歳男性)。白内障の手術の適応年齢は70代が一番多いかと思いますが、今回のように20代30代でも白内障で手術が必要になる方もいます。二人とも前嚢下白内障というタイプで水晶体の前面の真下がベッタリ白く濁ってしまい、かすみや眩しさが強く出ます。両眼に出ることもありますが、今回は二人とも片眼だけに前嚢下白内障が出ている状況でした。若い人で片眼だけの白内障の場合、もう片方の眼でカバーできてしまい、尚且つ、自分が白内障なんて夢にも思っていないこともあり、病気が進んでからの受診になってしまうこともあるかと思います。それからでも、なんとかなることが多いですが、あまり進んでしまうと、手術がしにくくなってしまうこともあります。今回のような前嚢下白内障は水晶体の前面の下に線維性の硬い混濁を生じるので、前嚢を円形に切開する操作(CCC)をする時にその線維性の混濁部分でCCCがうまく進まずに亀裂になってしまう恐れがあります。ただ、CCCは直径5mmくらいで作るので、いくら強い濁りでもその範囲内に収まっていれば、全く問題になりません。なので、やっぱり、20代30代の若い人でも、見えにくい時はあまり進まないうちに受診することが大事だと思います。ちなみに、今日の二人はなんとかCCCの範囲内に入りそうな濁りなので手術自体はそんなに問題にはならないと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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