今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人と眼瞼下垂1人で、今日の手術は、白内障7件、眼内レンズ交換2件、強膜内固定1件でした。
今日の手術では眼内レンズ交換が2件ありましたが、一人は去年の7月に他院で多焦点レンズの白内障の手術を受けた50代の男性の方でもう一人は一昨年の2月に他院で単焦点レンズの白内障の手術を受けた60代後半の女性の方でした。
初回の白内障の手術から男性は約1年3か月、女性は約2年8か月経っており、女性の方がだいぶ時間が経っていましたが、今日の入れ換えの手術の時間は男性が30分、女性が10分と、男性の方がずっと大変でした。
眼内レンズの交換を考える患者さんから、『入れ換えはいつまでできますか?』とよく聞かれますが、時間が経てば経つほど、入れ換えは難しくなる一応の傾向はありますが、必ずしも時間が経っていると手術が大変とかできないということはなく、その答えは“人によっては時間が経っても十分可能”ということになります(逆に言うと人によっては時間があまり経っていなくとも入れ換えが難しいということもある訳です)。
今日の入れ換えの手術の難易度は予想通りでしたが、男性の方は、瞳孔の開き(散瞳)も悪くレンズの状態が視認しにくく、水晶体の袋も白く濁りが目立ち、レンズとの癒着が強いと推測されたこと、元々入っているレンズも新たに入れる予定のレンズも乱視矯正のトーリックレンズのため、支えの部分を切断して残しレンズの部分だけ取り出す方法が取りにくいことから、手術が難しくなるだろうなと思っていました。
一方、女性の方は、散瞳も良好で、前嚢切開も大きく(収縮がほとんどなく)、水晶体嚢内の線維性の混濁も目立たず、入れるレンズも単焦点のノントーリックということで、もし仮に水晶体嚢が破損しても嚢外固定をすればよく、入れ換えを成功させるハードルは高くはないと事前に判断しての手術で、実際に予想通りの手術となりました。
ちなみに、今日の最後は眼内レンズ偏位で強膜内固定の手術があり、合計3つのレンズを取り出す1日となりましたが、無事に終わってよかったです。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










