今日は午前が外来で午後は手術で今日の手術は、アドオンレンズ1人、白内障件、網膜剥離後のオイル遺残に対しての硝子体手術1件でした。
今日の手術では、網膜剥離に大して他院で、バックリング手術、硝子体手術(オイル注入)、オイル抜去の手術を受けた40歳の男性の方の『オイルが残って飛んでいるのが不快』という症状に対して硝子体手術を行わせていただきました。通常、網膜剥離に対する硝子体手術では、剥がれた網膜押さえつけるタンポナーデ効果を期待して医療用のガスを入れますが、ガスは時間で吸収され無くなってしまうので、重症のなかなか治りにくい網膜剥離には長期のタンポナーデ効果を期待できるオイルを留置することがあります。ただ、オイルは長く入れておくと角膜内皮細胞の障害や眼圧の上昇を来すこともあり、通常、3か月程度で抜去することが多く、今日の患者さんも網膜剥離の手術の後、眼底が落ち着いたところでオイルを抜く手術を受けていました。しかし、オイル抜去後に『オイルの粒が残っている』と感じ、手術してくださった先生に相談したそうですが、特に問題ないということで、当院にいらっしゃいました。実際、眼底は網膜剥離もきれいに治っており、経過自体は全く問題ありませんでした。症状とリンクするかは微妙でしたが、眼底に小さな粒の集まりが見られ、もしかしたらよくなるかもしれないと思われたことと、本人の結果的によくならないとしてもよくなる可能性があるなら手術したいという本人の強い希望もあり、今回の手術となりました。
今日の手術では、硝子体手術で準備しましたが、ベッドに横になっていただいた段階で角膜の裏側にオイルと思われる粒々が見られ、まず吸引し、その後、硝子体中に入ると、オイルは目視できませんでしたが、硝子体中に濁りが散見されたので可及的に吸引し、水を空気に置き換える処置を3回ほど行いました。
よくならなくてもいいから手術をして欲しいという患者さんの強い希望で引き受けた手術ですが、よくならなくてもいいとは決して思えないので、なんとかよくなって欲しいと思いながら手術を終えました。少しでもよくなってくれるといいなと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










