院長ブログ

多焦点選定療養について

10/22 (水) 多焦点選定療養について

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人と霰粒腫1人(6歳男の子)でした。
今日の手術は、白内障12件(ICL摘出併施・iStent併施1件)と眼瞼下垂手術1人でした。

手術を申し込んでくださった患者さんは、その後、手術に必要な検査と眼内レンズについての説明で1日、手術の説明でもう1日来ていただいた上で、手術になります。

今日、術前の説明で受診された60代後半の男性の方は、僕から手術の説明を聞き、レンズの種類を最終確認し多焦点レンズに決めた後、受付で本日のお会計と手術日の来院時間や手術費用、お支払い方法などを伝えさせていただきました。

この患者さんは選定療養対応の多焦点レンズを選択され、『手術の大元の費用が3割で約5万円と多焦点レンズの費用が別途30万円かかります』とお伝えしたところ、『元々の手術費用には単焦点レンズの費用が入っているだろうから、多焦点レンズ代を取るなら、単焦点レンズ代は引かないとおかしいだろう?』とご質問を受けたそうです。おっしゃる通りで、そもそも、多焦点レンズの選定療養は追加でかかる部分は、単に“多焦点レンズ代”ではなく、“多焦点レンズに係る費用”ということで、厳密に言うと、単焦点レンズとの差額分と、多焦点レンズを使うにあたって必要となる検査費用等の合計となります。ですので、多焦点レンズの選定療養の保険が効かない自己負担分は、多焦点レンズを使うにあたって“追加”となる分の費用です。ちなみに、選定療養は医療の様々な場面で適用され、入院費用の個室代も同様です。入院基本料に大部屋の部屋代は含まれていますので、2人部屋とか個室などの部屋代も、単に“個室代”ではなく、厳密には大部屋との“差額代”となっているかと思います。

費用のことも含め手術については、疑問点や不安なことは解決してから手術を受けていただきたいと思いますし、そうして欲しいなと思います。ただ、ご質問があれば穏やかに聞いていただきたいです。疑問が憤りになるのかもしれませんし、今回、対応した受付の事務員の選定療養についての理解が不十分で答えが納得できる説明ではなかったかもしれず、対応として申し訳ない部分もありましたが、それでも大声で脅かすような物の言い方は、周りの患者さんにも迷惑になりますし、当院の職員に対しても何をどう言っても許されるということは全くありませんので、場合によっては今後の当院での対応は控えさせていただくようになるかもしれません。院内にもHPにも迷惑行為に対する当院の方針は掲載しておりますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ