院長ブログ

YAGレーザーをすると

今日は午前が外来で午後は手術で、今日の手術は、白内障10件、霰粒腫1人(1歳男の子)、眼瞼下垂1人でした。

今日の外来では先週、後発白内障でYAGレーザーでの後嚢切開をした80代前半の女性の患者さんの経過観察の診察がありました。

後発白内障は眼内レンズの裏側の水晶体嚢(後嚢)が濁った状態で、白内障の術後、誰でも多少は出てくるもので、濁りが強くなると、見え方としてかすみ、以前の白内障のあった時のような見え方になってしまい、不便に感じるようなら治療を考えます。治療としては、また手術をする訳ではなく、外来でYAGレーザーというレーザーを使い、後嚢を破くことで濁りを取り除く治療を行います。

この患者さんでも濁りが取れ、レーザー前の矯正視力0.8からレーザー後は1.2まで改善しました。また、矯正視力が改善しただけでなく、レーザー前と屈折(近視性乱視)の値が変化し、裸眼視力も0.15から0.9まで大幅に改善がみられました。このようにYAGレーザーをすると屈折も変化して、裸眼の視力も改善することもあるように感じます。なので、後発白内障でかすむような見え方が出てきているだけでなく、前はもっと遠くが見えていたのにというような屈折(ピント)の位置や乱視が増えるような見え方の変化が気になる場合も早めにYAGレーザーでの治療を考えてもよいのかなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ