今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人、網膜剥離の硝子体手術1人でした。
今日の手術は、白内障12件、黄斑上膜の硝子体手術1件、緊急の網膜剥離の硝子体手術1件でした。
今日の外来で昨日、右眼の白内障の手術を受けていただいた50代後半の女性の方の術後翌日の経過観察がありました。この方は元々、-5Dの強度近視で先週、先に左眼の手術を近方合わせで行いました。ところが、術後に『この距離が見えないです』と言われてしまい、目の前15〜20cmの距離が見えにくくて困るということでした。近方に合わせる距離としては30〜40cm程度にすることが一般的ですが、パソコンを見る人は40〜50cm、台所仕事は50〜60cmなど、優先したい事柄に合わせて希望のピントの“目標”を設定します(ただ、あくまで目標で必ずその通りになるものではありません)。このように“希望が近く”の場合もこちらで一律で何センチに合わせるという訳ではなく、近くの中でもどの程度の近くがよさそうかを聞いたり、元々の近視の度数を参考に狙いを決めるようにしています。元々、強度近視の人は近くが便利に見えるように近視の度数を弱くすることが多いですが、ピントの合う距離が離れることになるので、『近くが楽に見られるようになるけれど元々見えていた距離は見えにくくなります』と伝えるようにしています。今回も、事前のカウンセリングで『近方希望。モニターを見る作業もあり。』とカルテに記載があったので、通常とおりの30〜40cmの近方合わせにし、それまで見えていた20cmの距離はピントが合わなくなることも話したはずですが、結果的に思ったような見え方ではなくなってしまいました。それで、今回のもう反対の眼は、20cmに合わせるようにし、予定通りの屈折度数となりました。左右で多少の度数差はありますが、なんとか両眼で見て困らなくなってくれるといいなと思います。
眼内レンズのピントを近方に合わせる場合、一般的には30〜40cmですので、それよりも近く、もしくはもう少し離れた近めを見えるようにしたい場合には、具体的な距離を伝えていただけるとありがたいと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m










