院長ブログ

両眼同日手術

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障2人と黄斑上膜の硝子体手術1人でした。

今日、白内障の手術のご相談でいらっしゃった60代前半の女性の患者さんから、『手術は両眼同じ日に行うことはできますか?』と聞かれました。

僕は両眼の白内障の手術はできれば、両眼とも同じ日に行うのではなく、できれば少しでも間を空け、片眼ずつ別の日に行った方がよいかと思っています。その理由は、どうしても術後の見え方は手術してみないと分からないことがあり、両眼一緒に手術して両眼とも思った見え方になってしまうと、あとは入れ換えするなり、困ってしまうことがありますが、片眼ずつなら、最初の眼の見え方を確認して、もし何か不具合があれば、もう片眼でカバーできることもあるからです。

でも、両眼同日の手術を基本とされている先生もいますし、それでも問題ないことがほとんどだと思います。また、片眼ずつの手術でもうまくカバーできないこともあります。近視や遠視が強い人は片眼ずつの手術では最初の眼の手術が終わった後は、眼鏡が掛けにくく困ってしまうこともあります。お仕事が忙しい方は片眼ずつの手術ではスケジュールが取りにくいこともあります。あと、認知症や体が不自由な方で手術や通院の回数を少しでも減らし負担を少しでも減らしてあげたい人もいます。

今日の患者さんも近視が強く、片眼ずつの手術に不安があったことと、お仕事が忙しく、可能なら両眼とも同じに手術をしたいという希望が強かったので、そのように予定させていただきました。

両眼同日の手術と片眼ずつの手術とそれぞれ、メリットとデメリットがあり、僕は片眼ずつの手術を基本としてはいますが、両眼同日でもよいと思えれば、両眼同日で手術を予定することもアリかと思っています。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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