院長ブログ

霰粒腫の穿刺

今日は一日外来で夕方に霰粒腫の切開が2人でした。
手術の申し込みは、白内障5人と霰粒腫3人(3歳女の子、6歳女の子、8歳女の子)でした。

霰粒腫でいらした6歳の女の子は、大きなしこりができて赤く炎症を起こしていましたが、中には白い脂の成分も多く溜まっている状態でした。切開が必要な霰粒腫でしたが、切開は炎症がある程度、治まってくれていた方がしやすく、きれいに取ることができます。そのため、まず今日はしこりの表面にちょっとだけ針を刺して、中の脂の成分を出す処置だけさせていただきました。刺すのは一瞬なのですが、痛かったようで泣いてしましましたが、中から貯留した脂が出てきてくれたので、しこりのボリュームも小さくなりましたし、炎症も治まってくれると思うので、より楽にきれいに切開ができると思います。

たまに、『他の医院で霰粒腫に針を刺してもらったけれど、何も出なかった』とおっしゃる方もいますが、刺して意味があるのは脂が溜まっている場合で通常の固形成分のみの霰粒腫の場合は刺して中身が出るものではなく、刺して痛いだけです、、、

なので、霰粒腫に針を刺す穿刺の処置はその有効性をよく考えて受ける必要があると思います。

今日で10月も終わりです。今月もお疲れ様でしたm(_ _)m

↑このような霰粒腫は針で刺すと、、、

↑中から濁った脂が出てきます。でも、霰粒腫の肉芽成分は出てこないので最終的に切開が必要になります。

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