院長ブログ

強度近視で元の度数に合わせると

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂1人、硝子体手術1人でした。
今日の手術は、白内障17件と眼内レンズ交換1件でした。

今日は1月に左眼の白内障の手術を受けていただいた60代前半の患者さんの経過観察の受診がありました。元々、両眼とも−8Dほどの強度近視で右眼はすでに他院で手術済みで-8Dのままで、左眼の手術も近くに合わせる方向で手術を予定していたところ、それでは不便では?と疑問に感じて当院へいらっしゃり、左眼は遠方に合わせて手術を行い、裸眼視力で1.0出ている状況です。

強度近視で片眼だけの白内障をする場合、同じような度数に設定することもあるかと思いますが、そのメリットは術後に眼鏡を使いやすいことと、術前の見え方と変化が少ないということはあるかもしれませんが、強い近視を軽くできるせっかくのチャンスがもったいないと思います。片方だけ近視を軽くしてしまうと、ぴったりの眼鏡は作りづらくなってしまいますが、コンタクトを使っている方は遠方めに合わせた方が便利なこともありますし、近くに合わせるとしても、-3Dくらいに合わせておいた方が、もう片眼の手術の時にレンズの度数の選択肢も多少は出てきますし、応用はしやすくなるかと思います。

もちろん、強度近視のままにしてしまって、後からどうにかしたいと思った時に、手が何もないという訳ではなく、この患者さも右眼をアドオンレンズで近視の度数を減らすことを考えていただいています。

術直後のことがまずは気になるかもしれませんが、強度近視で元の度数に合わせると、結果的に不便なことになってしまうこともありますので、もう片方の手術の時のことまでよく考えてレンズの種類や度数を決めることは大事だと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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