院長ブログ

白内障×多焦点×静脈麻酔

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障8人、霰粒腫2人(3歳男の子、7歳男の子)、硝子体手術 2人(黄斑上膜)でした。

今日、白内障の手術の申し込みをいただいた60代の女性の方は、群馬県から来てくださいました。元々は、お近くの眼科で手術を受けるつもりで、実際、手術を受けに行ったそうですが、ベッドに横になり、顔に覆布をかけ、いざ手術を始めようという時に、閉所恐怖症のため苦しくなって手術を中断することになってしまったそうです。そのため、麻酔を使って手術をしてくれる大きな病院を紹介されて受診したものの、希望する多焦点レンズが取り扱われていなかったため断念することとなり、白内障と静脈麻酔と多焦点レンズをキーワードにネットで探したことろ、当院が出てきたそうです。
基本的には白内障は点眼麻酔で十分可能な手術ですが、怖さや痛みは人によって感じ方が違うため、それぞれに応じた麻酔を使う必要があると思っています。今日の患者さんも執刀医の先生からはその場で『10分くらい頑張れますか?』と聞かれたそうですが、そういうものではないと思っています。逆に閉所恐怖症や先端恐怖症などで手術が心配という患者さんも笑気麻酔や点滴での鎮静剤で静脈麻酔をうまく使うことで、不安なく安全に手術を行うことも十分可能と思っています。僕は閉所恐怖症でも先端恐怖症でもありませんが、胃カメラの検査は辛いので、なるべく苦しくないように静脈麻酔をしてもらっていますが、余計な苦しみはないにこしたことがないと思っています(ちなみに、今までで一番辛い胃カメラは医者になりたての頃、同期同志で初めて胃カメラをし合った時です、、、)。なので、閉所恐怖症や先端恐怖症の方はもちろん、純粋に手術が怖い、少しでも楽に手術を受けたいという方は、遠慮なく言っていただければ、笑気麻酔や静脈麻酔をうまく使って少しでも楽に手術を受けていただけるようにしたいと思います。せっかく群馬から来てくださったので、今度はちゃんと手術を受けていただけるように頑張りたいと思います。

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