院長ブログ

左右のバランスを揃えると

今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障1人、眼瞼下垂2人、硝子体手術1人(黄斑上膜)でした。
今日の手術は、眼瞼下垂2人、霰粒腫4人(2歳男の子、3歳女の子、4歳女の子2人)、眼瞼腫瘍切除2人でした。

昨日、アドオンレンズを入れた70代前半の女性の方は約10年前に右眼が網膜剥離の硝子体手術で白内障も一緒に手術し、元々の強度近視の-9Dに合わせ、その後、昨年、左眼の白内障の手術で-1D程度の軽い近視にしたところ、左右のバランスが悪くて眼鏡をたくさん作ったけれど合うものがなく、とても疲れるということで手術になりました。

術翌日の今日は、予定通りの−1Dの近視になり、元々の網膜剥離の影響で矯正視力は0.5で変わらずでしたが、明るく見やすくなったとおっしゃってくださいました。

度数を変えても、直接的には明るさには関係ないと思いますが、近過ぎるピントの位置が適正になり、左右のバランスが揃うと、両眼で見やすくなることで、明るくなったような感覚が得られたのかなと思いました。

左右の度数の差があり過ぎると、人によってはかなり不快で不自由を感じることがあり、左右のバランスを揃えることは意味のあることだと思います。特に白内障の手術の後、長期間経っている時には、この患者さんのようにアドオンレンズはとてもよい治療方法だと思っています。

ちなみに、この患者さんは初診の時から、ずっと、おそらく息子さんだと思いますが、僕くらいの年代の男性の方が一緒に付き添ってくれ、特に何かを言う訳ではないのですが、そういう親想いの気持ちがよりよい結果につながるように感じています。(僕は全く親孝行できていないので、尚更、立派な息子さんだと思っています)

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

 

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