院長ブログ

甲子園のおみやげ

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障9人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(50歳女性)でした。

今日の外来では先々週に右眼、先週左眼の白内障の手術を受けていただいた50代前半の女性の方の経過観察の受診がありました。
元々、強度近視の上に白内障で矯正視力が下がっている状況で、多焦点レンズを使った白内障手術を受けていただき、遠方1.2、中間1.0、近方0.7の視力を確保することができ、薬剤師のお仕事もだいぶ快適にできるようになったと喜んでくださっていました。そして、今日の診察では、『甲子園に行ってきました』とおみやげを持ってきてくださいました。今までこんなによく野球を観ることはできなかったそうで、とても喜んでくださいました。
レンズがきれいに入っている、視力がきちんと出ているというのも大事なことではありますが、手術をしてこんなことができるようになりましたというお話を聞かせていただけるのは、本当にうれしく感じる瞬間で、手術してよかったと思える場面です。もちろん、いいことばかりではなく、ここが見えない、困っているというお話も聞かないといけない時もありますが、それも含めて術後の生活の様子や見え方を伝えていただくことは必要で大切なことだと思っています。よいことであれば、成功の積み重ねになりますし、よくないことであれば、もしかするとよくできる方法を提案できるここともあるかと思います。よくも悪くも患者さんの声を聞くことは僕ら眼科医にとって次につながる大事な財産になると思っています。もう手術を終えてしまった人にとっては、次の患者さんたちのことは気にならないかもしれませんが、少しでもこれから手術を受ける患者さんのよりよい結果のためにご協力いただけるとうれしく思います。よろしくお願いいたします。

ちなみに、実は昨日、僕も甲子園に野球を観に行っていました。そういう時は言っちゃダメとスタッフから言われていたので、その場ではお伝えできませんでしたが、メールのやり取りをしている方だったので、後でメールで伝えさせていただきました。もしかしたらがっかりさせてしまうかもとも思ったのですが、黙っておくのもちょっと気持ちがよくなく、自分なら同じ場所にいたことの共感の方がうれしいかと思ってのことでしたが、結果的に喜んでくださってよかったです。僕はおみやげを買ってこなかったですし、お土産もお気持ちもとてもうれしかったです!どうもありがとうございました!

 

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