院長ブログ

ミニウェルの入れ換え 

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障2人、眼瞼下垂1人、黄斑牽引症候群の硝子体手術1人でした。

昨日は、ミニウェルから単焦点への眼内レンズの入れ換えの手術がありました。この方は昨年の11月に都内のクリニックで右眼をミニウェルレディ、左眼にミニウェルプロクサを両眼同日の手術で入れましたが、術後から遠方も近方も見えにくく日常生活もままならなず、困って手術してくれた先生に相談したようですが、『性格が悪いから見えない』と言われてしまったそうです。性格のよい悪いは関係ないと思いますが、性格が細かいと多焦点レンズは向かないとされています。それは、多焦点レンズは完璧ではなく、やはり限界があり、元々の透明だった時期の水晶体に比べれば劣るため、何らかの見えにくさを感じてしまう可能性があるからです。この患者さんの場合、視力は矯正しても右0.5 左0.3しか出ずに見えにくさの自覚も強く、多焦点レンズの不適応症と考えられたので、単焦点レンズへ入れ換えさせていただきました。昨日は右眼の手術でしたが、初回の白内障の手術もきれいにされていましたし、ご本人の眼の状態も良好で、入れ換えの手術もしやすく、手術自体は順調に終わり、術翌日の今日の視力も裸眼0.7 矯正1.0で自覚的にもすっきり見えるようになったとおっしゃっていただけ、よかったです。

手術に対する不安があり、鎮静剤の点滴を行いながらの手術をしたため、終わった直後は『私は何をしているのでしょうか?宇宙にいたみたい。手術受けたの?』なんておっしゃっていましたが、見え方が改善して、手術を受けた実感がようやく出たのではないかと思います。また1か月後に左眼の手術も控えていますが、もうひと頑張りでよろしくお願いいたします。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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