院長ブログ

下垂術後の視力低下 

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人と眼瞼下垂1人でした。
今日の手術は、白内障14件、黄斑上膜の硝子体手術1件、黄斑円孔の硝子体手術1件でした。

今日の外来では、2年前に他院で多焦点レンズを使った白内障の手術を受け、その後、当院で今年の2月に眼瞼下垂の手術を受けていただいた60代半ばの女性の方の経過観察がありました。

白内障の術後、視力は両眼とも裸眼で1.0でしたが、今日の視力は右0.5、左0.4となっていました。

皆んなが皆んなという訳ではないのですが、眼瞼下垂の前後で角膜のカーブが変わることがあり、見え方(視力)に変化が出てしまう人がいます。軽度の眼瞼下垂ならば、そう気にすることはないですが、なかなか読めないところもあり、白内障と眼瞼下垂があり、最初から両方手術を考えている人は、できれば、眼瞼下垂の手術をしてから眼の状態が落ち着いた後に白内障手術用の検査をしてレンズの度数を決めて、手術をする方が望ましいかと思います。

今日の患者さんも結構、強い眼瞼下垂があったので、本当なら先に眼瞼下垂の手術をしてから白内障の手術をした方がよかったパターンかと思いました。終わってしまったことなので仕方はありませんが、もし裸眼での見え方の不便さが強いのであれば、アドオンレンズやレーシックで屈折の調整をするとよいかと思います。

白内障と眼瞼下垂は両方ある方も結構いらっしゃると思うので、その手術の順番は慎重に考えていただくとよいかと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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