院長ブログ

眼内レンズの準備

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、眼瞼下垂1人、内反症1人でした。
今日の手術は、白内障13件、黄斑上膜の硝子体手術1件でした。

今日はこちらのミスで患者さんにご迷惑をお掛けしてしまいました。

白内障の手術では眼内レンズを入れますが、眼内レンズはいくつものメーカーが様々なタイプのレンズを販売しており、その中から患者さんに合わせて種類と度数を選択し使用しています。僕のところでは、AlconとAMOという2つの会社の単焦点レンズのノントーリックタイプは院内に在庫として置かせていただいているので、これらのレンズについては、いつでも使えるようになっています。しかし、多焦点レンズやトーリックタイプ、他のメーカーの単焦点レンズは、その都度、ディーラーを通して発注し、手術の前に届けていただき使用しています。

事前に決めたレンズを発注し、届いたものを確認するという作業をスタッフにしてもらい、今まで大きなトラブルなくできたいたのですが、今日は2人の患者さんで、本当はトーリックタイプを発注したはずが、ノントーリックタイプが用意されているという事態を起こしてしまいました。最初に気づいたのが、14時半ころ、患者さんに手術室に入っていただき、お名前とレンズの確認をした時で、乱視の度数は軽度なので、ノントーリックタイプでも許容範囲ではあったのですが、やっぱり乱視矯正した方が結果はよいと思われたので、患者さんには事情を説明し、一旦、部屋を出ていただき、ディーラーに問い合わせたところ、新たなレンズを届けるなら19時頃になってしまうということで、待っていただいて今日手術をするか、後日、改めて手術をするかお選びいただき、二人とも今日の手術を希望されましたので、一旦、お家に帰っていただき、レンズの到着を待って、再度、来院いただいて、手術させていただきました。

今日は白内障手術の患者さんが13人で、実際に使うレンズは13枚ですが、手術のために準備するのは、使用予定のレンズが予備を含めて2枚、その前後の度数のレンズ1枚ずつ(計2枚)、後嚢破損などで嚢外固定用の3ピースレンズ2枚の6枚のレンズになり、13人で78枚のレンズの確認をする必要があります。当院は週2回白内障の手術を行なっているので、1週間で約150枚のレンズを確認することになり、なかなか大変ですが、とても重要な作業です。これを2人の目で確認するダブルチェックをしてもらっていますが、今回の件を反省し、対策を考え、今後、このようなことがないように気をつけていきたいと思います。

尚、時々、手術の直前でレンズを変えて欲しいとおっしゃる患者さんもいますが、納得のいかないレンズを我慢して入れることはないので、言っていただいても構わないのですが、レンズは発注して用意するため取り寄せに数日の日数が必要になりますし、このような確認作業をした上で準備をしていますので、可能な限りは余裕を持って手術の1週間前までには決めていただくよう、ご協力お願いします。

今日は患者さんにもディーラーの方にも迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでしたが、患者さんも事情をご理解してくださりありがたかったですし、ディーラーの方の迅速な対応のおかげで、無事に今日中の手術ができてありがとうございました。

手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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