今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂2人でした。
今日の手術は、白内障11件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件でした。
昨日、多焦点レンズの白内障の手術を受けていただいた40代後半の方は、遠方1.2 中間1.0 近方0.8と術翌日の経過としては十分良好でしたが、『もっと見えるレンズは無かったのか?』という風におっしゃっていました。多焦点レンズの場合、遠方と近方の見え方の優先度から、近方をなるべくしっかり見たいという希望がある時には、軽い近視になるように度数を落として設定することもありますが、遠方をしっかり見たいならば、屈折がなるべくゼロ(正視)に近い値になるようにレンズ度数を選択します。この選択により計算がうまくいけば、遠方は最大限見えるようになる訳で、更に度数を強めれば、どんどん遠方が見えるようになるものではありません。この患者さんの場合、屈折はほぼ正視で計算もうまくいっていますので、この見え方が現時点での最大限になる訳です。あくまで現時点でというのは、まだ手術の直後ですので、角膜や眼の中の炎症もあり、それが落ち着くことで見え方がもう少しよくなることはありますし、多焦点レンズの見え方には慣れも必要ですので、時間の経過でもっと見やすくなってくることも十分考えられました。ということをお伝えし、経過を見させていただくことにしました。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m