院長ブログ

ものもらいがなかなか治らない?

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まぶたが腫れると『ものもらいかな?』と来院される方が多いかと思います。
 
確かにまぶたが腫れる原因に、『ものもらい』(正式な病名で『麦粒腫』と言います)は多いですが、中には麦粒腫でないことも結構あります。
 
麦粒腫はまぶたの細菌感染ですので、まぶたが赤く腫れ、痛みが出ますが、通常は抗菌薬と抗炎症薬の点眼で改善することが多いです。
 
ものもらいと紛らわしいのが『霰粒腫(さんりゅうしゅ)』です。
 
『他の眼科でものもらいと言われて、まぶたの赤みと痛みは取れたのに、何かコリっとしたしこりが残っている』と言っていらっしゃる方がいます。
 
霰粒腫はその初期では麦粒腫と見分けがつきにくいことがありますが、まぶたにしこりができて、炎症が取れてもそのしこりが残る経過をたどることが多いです。
 
まぶたの縁には『マイボーム腺』という脂を分泌する腺の出口があります。
このマイボーム腺が何かの拍子に詰まると、脂がうまく分泌されず、まぶたの中に溜まってしまい、この脂が分解されると、『肉芽(にくげ)』という肉の塊みたいなものができます。これが霰粒腫の正体になります。
この霰粒腫ができる時に炎症が起こることがあり、まぶたの赤みや腫れが出て、ものもらいとの鑑別が難しくなるという訳です。
 
 
霰粒腫の根本的な治療は切開と考えています。
それは、霰粒腫いったんできるとなかなかよくならないことが多いからです。
一度、形成された肉芽は点眼では基本的になくならないので、しこりがずっと残ってしまいます。ただ、いつのまにかなくなってしまうこともあり、おそらく、まぶたの中で肉芽が破裂すると、外から触れて分からなくなると思われます。
場合によっては、しこりが皮膚や結膜(まぶたの裏側)の方にどんどん大きくなることがあります。特に皮膚側に大きくなり、最終的に自壊(自然と破裂)してしまうと、皮膚に傷跡を残してしまうこともあります。
霰粒腫はあるから必ず切開し取らなければならないということはありませんが、このように外側に大きくなる場合は、切開した方がよりよい経過を取ることができると思います。
 
 
特に小さいお子さんにできることが多く、ご両親からすると治療を躊躇ってしまうお気持ちもあるかと思いますが、まぶたのしこりがずっと残るまま過ごすことや、破裂して傷跡を残す可能性を考えると、どこかのタイミングで切除する方が長い目でみると本人にとってプラスかと考えています。
当院では小さなお子さんでもなるべく、怖がらず、痛がらず、治療できるように、『笑気麻酔』を導入し、なるべくうとうとしたような状態で霰粒腫の治療を行なっています。
 
まぶたにしこりができてなかなか治らないとお困りの方はぜひ、一度、ご相談ください。
 
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