院長ブログ

10月の手術(2020年10月)

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先月10月の当院の手術は、
白内障62件(多焦点眼内レンズ9件 乱視矯正トーリックレンズ5件)、硝子体手術3件、網膜剥離手術(バックリング手術)1件、涙管チューブ挿入1件、眼瞼下垂11件、霰粒腫14件などでした。
 
白内障手術では単焦点レンズ53件のうち、約半数の25件がレンティスコンフォートを使った手術でした。
レンティスコンフォートは完全保険診療の単焦点扱いですが、多焦点レンズの焦点拡張(EDOF)タイプと同等の焦点の幅ができるとても使い勝手がよいレンズと感じています。
白内障術後の見え方として、『とにかく遠くが見えればいい』とか『近くが見えればいい』という訳ではなく、『遠くが見えるようにしたいけれど、なるべく近くも見たい』という保険レンズ希望の患者さまにはとてもよいレンズだと思っています。
レンティスコンフォートでしっかり遠くを見えるようにすると、近くは50cm程度までよく見えることが多いです。読書やスマホなどの近見作業は眼鏡が必要になる方が多いかと思いますが、両眼手術の場合、左右で少し度数の差をつけることでうまくいくと手元をカバーすることも十分可能です。眼内レンズでお悩みの方はぜひご相談ください。
 
多焦点白内障手術を受けられた長野県在住の女性の方は片眼の予定でしたが、予定の手術が終わり、逆によく見えていたつもりの反対の眼の見えにくさが気になり、反対の眼の手術もご希望され、急遽、翌週にもう片方の手術を受けてくださいました。
スキーのインストラクターをされているそうで、今年の冬は今までよりも気持ちよく滑れ、少しでも楽にお仕事できるといいなと思います。
経過良好でまたしばらくしたら診察に来ますと長野に戻られ、次にお会いできるのは春頃かな?と思っていましたが、その1週間後にこちら来たのでと診察にクリニックにも寄ってくださり、ちょっとびっくりしましたがとてもうれしかったです。
また予定外でもこちらにお越しの際にはぜひお寄りください。
 
先月は20代の女性の網膜剥離の手術もありました。
網膜剥離は眼の内側の網膜に穴が開いて網膜が剥がれてしまう病気ですが、20〜30代と50代以降に多いとされ、若い年齢では特に近視が強い人に出やすいです。
若い年代の網膜剥離は比較的進行がゆっくりで、典型的には飛蚊症が出て(光視症といって光を見ていないのに光って見える症状を伴うこともあります)、それから少しずつ視野の端の方から見えにくい部分が出てくる経過をたどります。網膜剥離が中心部(黄斑部)にまで及ぶと急に見え方が悪くなりそこでようやく気づいて受診されることもありますが、ここまで進んでしまうと手術の後も見えにくさが残ってしまうこともあります。ですので、近視が強い方で急に飛蚊症が出た時はなるべく早く受診ください。
若い年代の網膜剥離の手術はバックリング手術といって眼の外側にシリコンの細い当て物を縫い付けて、外から網膜の穴をふさぐ手術をすることが多く、今回もこのバックリング手術を行まいした。眼には侵襲が多く加わり、術後はまぶたの腫れ、充血、痛みが強いこともあり、当院では日帰りの手術になるため、大学病院などで入院しての手術も考えていただきましたが、『家も近いしここですぐ手術してもらった方がいいと思うよ』というお父さまのお言葉で当院で手術させていただきました。
術後は少し辛かったかもしれませんが、お父さまとお姉さまが迎えに来てくださり、すぐご家族の元に帰ってお家で休めるのは入院とは違った意味で安心して過ごせるのかもとも思いました。お迎えのお父さまお姉さま、翌日の診察のお付き添いのお母さまとご家族みなさまでお支えくださり、どうもありがとうございました。
 
日帰り手術に関しては、日帰りでも術後に極力問題がないような手術をしようと思っていますし、手術を受けていただいた患者さまには僕の携帯電話の番号をお伝えしていますので、夜間や休診日でも何かあればできる限りの対応はしたいと思っていますので、手術を受ける患者さまはどうぞご安心ください。
 
今月も残り1ヶ月となり手術枠は早くも12月はほぼ埋まってきておりますが、緊急性のある疾患で処置が必要な方は緊急で対応させていただきます。
色々な相談にもなるべく応じておりますので、何かお困りのことがあれば遠慮なくお伝えください。
 
だいぶ寒い日も増えてきましたし、新型コロナもまた増加傾向と気が抜けませんが、当院も引き続き、スタッフ一同、体調管理、感染対策を気をつけ診療を行ってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
 
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