院長ブログ

メリークリスマス外来

クリスマスイブの今日は1日外来で夕方に霰粒腫の処置がありました。

手術の申込みは白内障5 眼瞼下垂7 眼内レンズ交換1 霰粒腫1人のご予約をいただき、どうもありがとうございました。17人の眼瞼下垂手術申込みは眼形成専門クリニック?なくらいな気がします、、、)

白内障5人眼瞼下垂7人ですが、そのうち2人は白内障と眼瞼下垂を一緒に予定させていただきました。
白内障も眼瞼下垂も年齢的な変化で生じる病気(状態)なので、両方存在する場合も結構あります。

白内障と眼瞼下垂がある場合、どちらを先に手術するかという問題がありますが、ある程度強い眼瞼下垂であれば、基本的には眼瞼下垂の手術を先に、白内障を後にした方がよいかなと考えています。その理由は、白内障のレンズ度数の計算(予測)には、角膜のカーブの値が必要になりますが、眼瞼下垂の手術の前後では角膜の状態が変わる場合があるからです。なので、眼瞼下垂の手術をして、1ヶ月程度経過してから角膜の状態が安定していることを確認して検査を行い、眼内レンズの度数を決定した方が、より正確な計算ができると思っています。たまに、他院で白内障の手術をした後に眼瞼下垂の手術を行い、見え方が変わってしまい困っていらっしゃる患者さんもいるので、白内障と眼瞼下垂の手術の順番は気をつけた方がよいかなと思っています。ちなみに、軽度の眼瞼下垂や単にまぶたの皮膚の弛みの強い眼瞼皮膚弛緩(偽眼瞼下垂)であれば、角膜への影響はかなり少ないので、白内障から先で問題無いと思います。また、白内障がすごく強くて不自由が強い場合も、必要度の点から白内障を先に行うことも致し方ないかなと思っています。

眼内レンズ交換をご希望の患者さまは厚木市にお住まいの80歳の方でしたが、4月に県内の大学病院でレンティスコンフォートを使った白内障手術を受け、その後、見えにくさ、眼鏡をいくつ作っても合わない、眩しさ、夜間のハローグレアといった不快症状があるそうです。検査の結果では矯正視力としては1.2出るのですが、コントラスト感度は手術をしていない白内障のあるもう片方の眼よりも低下しており、おそらくレンティスコンフォートが合わないがための症状と考えられるので、眼内レンズの入れ換えが望ましいと思われました。術後8ヶ月経過していますが、レンズの癒着も強くはなさそうなので、うまくレンズ交換でき、症状が改善してくれればと思います。眼内レンズ交換の相談でいらっしゃる患者さまはすごく悩んで困っている方が多いので、手術が決まると、少し安心してくださる気がします。もちろん、これからの治療(手術)が大事ですが、まず治療の方針を立てることが第一です。進む方向が決まればあとはそれに向けて準備をすればよいので、一緒に頑張りたいと思います。

霰粒腫は16歳の女子高生でしたが、今日、そのまま緊急で処置させていただきました。炎症があったので、早めに切開できてよかったです。
もう1人、予定で入っていた霰粒腫の切開は都内(板橋区)からいらした9歳の男の子でしたが、全く泣かずに頑張ってくれました。大きな霰粒腫だったのでしっかり切開できてよかったと思います。

今、霰粒腫切開のご予約されている患者さまも30人くらいいらっしゃり、通常の順番では4月頃のご案内になっています。待っている間に霰粒腫が小さくなり、やっぱり切開しなくてもよいかなという患者さまもいらっしゃり、それはそれでよいのですが、もし、その場合は、当日にご連絡いただくのではなく、前もってご連絡いただけるとありがたいです。実は今日も当日、キャンセルのお電話をいただいた患者さまもいたのですが、お待ちいただいている患者さまの中には少しでも早く切開を望まれている方もいらっしゃるので、空きが出れば、そういう方に順番を回すことができます。でも、さすがに当日ではその順番の調整が難しいので、霰粒腫が小さくなって切開しなくてもよいかなという時は前もってご相談いただけますようよろしくお願いいたします。

クリスマスイブの今日もご通院いただいた皆さま、お疲れ様でした。
どうぞよいクリスマスをお過ごしくださいm(_ _)m

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