院長ブログ

2/16(水) 今日の手術

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先週、とても悲しい出来事がありました。
ちょっと考えることがあり、ブログも休んでいました、、、
今までできる限り、自分の診療や考えについてブログやHPで伝えていきたいと思い情報を発信してきたつもりですが、今回の件はまだ詳しく書くことはできません。
それは、折り合いがつかないというか、答えがみつからないからです。でも、自分なりにでも答えをみつけることができれば、その時は改めてブログに書きたいと思いますし、大切なことなので、いつか書かねばと思っています。今はなんとか前に進まなければと思います。

今日の手術は白内障11件に眼瞼下垂1人でした。

白内障の内のお一人はもう10年くらい前に僕が昭和大学藤が丘にいた時に診ていた患者さまで、その時は左眼が以前、網膜剥離で手術したバックル素材(マイラゲル)が膨隆し視神経を圧迫して失明しかけた状態でバックルを取り除く手術をするかどうかという状況で、当時の僕はそんな手術はできなかったので、上司の先生に相談したところ、『手術をしても必ずよくなる訳でもないし、手術も危険だからしない方がよい』という判断で、他の大学病院へ紹介することになり、その後、経過については知らずにいたのですが、昨年、僕のところに来てくださいました。紹介先で手術を受けたのですが、残念ながら結局、うまくいかず失明してしまったそうです。残った右眼の白内障が進行し、今回、手術になりましたが、手術は無事うまく終了できよかったです。このままでは失明する可能性が高い場合、手術が難しいと手術するかどうかは考え方はいろいろで患者さまの希望は優先されるべきですが、もし自分に選択を任されたなら僕は間違いなく手術することを選びます。少しでも救える可能性があるのであれば、選ばない理由がないのと、もしうまくいかない場合でも何もしないで見えなくなってしまうより納得がいくのではと思うからです。もちろん、これは自分の考えで必ず正しいとは思っていませんが、患者さまにはとにかくよく考えて後悔のない治療を選んで欲しいと願います。

それから、先週の眼内炎の患者さまは硝子体洗浄の後、感染のコントロールができ炎症がおさまり経過は良好です。今回、僕自身初めての眼内炎でしたが、今まで大学でみていた眼内炎は経過がよい人は記憶にないくらいなので、本当に今回は幸いで、眼内炎から救うことができそうです。眼内炎の治療に関してはプロトコールがあり、抗菌薬の使用(点滴、注射、点眼)や眼の中の洗浄(どこまで洗うか)について、そのタイミングまで明示されていますが、今回、急な対応だっため(しかも、時間は夜の7時過ぎ、、、)、先週の処置の際には推奨される薬剤が用意できませんでした。しかし、何はともあれ、眼の中を洗うことを優先すべきと考え、薬剤は院内に在庫のあるもので代用しました。感染症の治療は菌を減らすことですが、抗菌薬で減らすことも重要ですが、洗い流す方がよっぽど大切で効果があるように思います。僕は元外科医でしたが、感染が問題になるような消化管穿孔などの汚染手術はとにかくお腹の中をこれでもかというくらい生理食塩水で洗います。それは眼の中の感染症でも同じで、なるべく早く、なるべくしっかり菌を洗い流すことがすごく大事だと思います。ということで、もし、眼の手術の後、変調があった場合は早めに受診することをお勧めします。

あくまで自分の考えを書くブログになってしまいますが、眼の病気がある人が少しでも困らないよう、苦しまなくて済むよう、もし辛い思いをしている人がいれば、少しでも救いになる解決策を見出せるような内容を伝えられるようにこれからも情報を発信していきたいと思います。

↑眼内炎の患者さまもここまでよくなりました。連日の通院、頑張ってくださりありがとうございますm(_ _)m

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