院長ブログ

小児の霰粒腫の切開

今日は一日外来で手術の申し込みは白内障が2人と霰粒腫が1人でした。

霰粒腫は川崎市からの2歳の女の子でしたが、近くの眼科では、『治るには時間がかかる』『切開するなら大学病院で全身麻酔』と言われて、セカンドオピニオン目的でいらっしゃいました。

霰粒腫の考え方は色々あり、僕の考えもちょっと特殊かもしれませんが、

治るには時間がかかるそのままでも小さくなることはあるけれど、きれいに治るかどうかは分からない。放置してひどいキズ跡が残ってしまうこともある。

切開するなら大学病院で全身麻酔必ずしも全身麻酔は必要ではない。全身麻酔も十分安全ですし、本人に負担が一番少ない方法は全身麻酔ではあると思います。ただ、10分くらいの処置で全身麻酔でなくとも鎮静をうまく使えば切開は十分可能。(麻酔を全くしない『無麻酔』で切開される先生もいらっしゃいますが、これはこれでちょっとかわいそうだと思います、、、)

と考えています。

切開したら、その跡が残るのではという心配もあると思いますが、そのまま霰粒腫が残って跡が残ってしまうことを考えると、切開した方がよっぽどきれいだと思います。

また、小さいこの切開するのはかわいそうというお気持ちも当然あると思いますが、それで放置して跡がずっと残ってしまう方がよっぽどかわいそうだと僕は思います。

全ての霰粒腫が切開した方がよいという訳ではありませんが、できた位置や大きさによっては、治すのに切開が適切だと思っています。

霰粒腫の切開は僕のやり方以外にも全身麻酔、局所麻酔のみ、麻酔無し(無麻酔)というやり方もあり、どの方法でないといけないということはなく、それぞれ、一長一短や医師の考え方もあると思いますので、お考えに合う方法で切開を考えたらよいと思います(そもそも、切開するかどうかで結構、考えの違いがありますが、、、)。

↑今日ではないですが、月曜日にいらした2歳女の子の霰粒腫。

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