院長ブログ

翼状片と白内障

今日は午前が外来で午後が手術でした。
外来での手術の申し込みは白内障が1人でした。今日の手術は白内障10件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼瞼下垂2人でした。

白内障のうち、お一人は小さな翼状片があったので一緒に切除しました。

白内障と翼状片は一緒に手術することもできますが、ある程度大きな翼状片の場合、屈折に影響することがあり、術後に近視や乱視の値が変化し、眼内レンズの計算が狂うことがあります。ですので、基本的に大きな翼状片と白内障は一緒に手術をするのではなく、まず翼状片の手術をして、角膜の状態が落ち着いてから白内障用の術前検査を行い、それからレンズ度数を選択し、白内障手術をした方が望ましいと考えています。

ただ、今回は小さく角膜にはほとんど影響がないと思われる翼状片だったので、一緒に切除しました。あまり小さな翼状片は取らない方がよいという考えもありますが、翼状片の盛り上がりが強く、異物感の軽減と整容的な目的を兼ねて切除しました。ちなみに、時間はプラス5分くらいですが、角膜の表面は多少削り、結膜を縫合する必要があり、この程度でも術後は異物感や痛みが出るかと思います。でも、せっかく翼状片も切除したのでスッキリしてくれるといいなと思います。

↑白内障と小さな翼状片を一緒に手術しました。

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