院長ブログ

3件/2日

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは眼内レンズ交換が2人と霰粒腫が1人でした。

眼内レンズ交換の方は2人とも初診という訳ではなく、前回の受診でレンズ交換も視野に経過観察で、今回、やっぱり手術をしたいということになりました。

お一人は他院で白内障手術を受け、元々、強度近視だったことから単焦点で近くに合わせたところ、思ったより遠くが見えず、眼鏡も不便なので、もっと遠方が裸眼で見えるようにしたいという理由でレンズ交換をすることになりました。

もう一人はこれまた他院で白内障手術を受け、レンティスでPCが見える距離を希望したところ、PCから近方に合う度数が選択され、やはり遠方が見えにくく感じてしまい、その医院で3焦点レンズのパンオプティクスに入れ換えてもらったのですが、レンズがきれいに入らず、傾いた状態で入ってしまい、見えにくさが強くて当院にいらっしゃいました。まず、そのレンズの傾きを修正する手術を行いましたが、年齢がお若く、多焦点レンズのコントラスト低下による見えにくさがあり、先月、レンティスをやや近視の度数狙いで入れ換えましたが、予想より遠方に合うようになってしまし、近くが見えにくいことと、光の線が見えるという異常光視症が出てしまい、再々度の入れ換えを予定させていただきました。度数がズレた原因としては、複数回の手術によりチン小帯が弱くなってしまい、眼内レンズが術前より硝子体側に位置するようになってしまったのが原因と思われました。複数回の入れ換えは、レンズの位置(深さ)が微妙に変わってくることがあり、それがよい結果を出すことをより難しくさせていると思っていますが、時間が経ってからの眼にレンティスのようなプレート型のレンズを入れようとすると、すごく入れにくく、結果としてチン小帯を傷めてしまうと思うので、次回はアイハンスを使おうと考えています。

昨日今日で3件の眼内レンズ交換の手術申し込みで白内障や眼瞼下垂の申し込みはゼロと極端な構成になっていますが、患者さまが困っていることがあって、自分にできることがあれば、どんな手術でもやり甲斐がありますし本望です。少しでも眼のことで困っている方の手助けができるように頑張ります。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

↑術後/術前 黄色がレンズの位置で術後は下がっているのが分かると思います。

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