院長ブログ

レンズを入れるかどうか

今日は一日外来で夕方に霰粒腫の切開が3人(2歳女の子、4歳女の子、35歳女性)でした。

手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂2人、霰粒腫4人(2歳男の子、8歳男の子、8歳女の子、70歳女性)、眼内レンズ強膜内固定1人でした。

霰粒腫は月曜日と金曜日に切開を行なっていて、基本的には予約で処置をさせていただいており、一時期は3か月くらい先まで予約が埋まっていましたが、今は1ヶ月くらい先のご案内なので、前よりお待たせしなくて済むようになってきていると感じています。でも、また少しずつ増えてきているようなので、もし、切開をご希望の患者さまは余裕を持ってご相談いただけるとありがたいです。

45歳くらいですと、診察で切開の話をしても、そこまで分からない子が多いですが、今日の8歳の子くらいになると、『切開』ということがなんとなく分かり、漠然とした『恐怖』や『注射するのが怖い』と感じてしまう事があるかと思います。切開のことは本人に内緒で予約当日に来てもらうという方法もあるかもしれませんが、切開を心配するくらい分かる子であれば、騙すようなことはよくないので、本人には『まぶたにしこりができてしまって、このままだとよくない。なかなか治らないし、変な跡が残ってしまうこともある。注射はするけれど、できるだけ痛くしないでするから頑張って。今日、切開する訳ではないから、約束の日までに治ったら切開はしない。だけど、その日までに治らなったら頑張って切開しましょう。』というようなことを伝えてその日の診察を終わりにしています。お子さんに切開の必要性を分かってもらうのは難しいことかもしれませんが、お父さまお母さまからもお家でお話いただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

強膜内固定は先週、左眼の白内障の手術でチン小帯が外れ、レンズを入れられなかった93歳の女性の方です。緑内障があり、もう片眼はほとんど見えず、左眼も矯正しても極端には視力は改善しませんが、白内障の濁りを取り除いてだいぶ明るくなったこと、ご家族が少しでも見え方が改善するのであればレンズを入れて欲しいというご希望があることから、改めてレンズを入れる手術を予定させていただきました。ご高齢で車椅子生活ですが、少しでもよくなる余地があるのであり、ご本人やご家族が望まれれば、僕は手術をする意義は大いにあると思っています。結果的に視力の改善がわずかであった時、『少ししかよくならなかった』と取るか、『少しはよくなった』と取るか、僕は後者の感じ方ができる方が、眼の治療だけでなく、人生においてより豊かに生きていけるのではと思っています。そういう眼の治療のお手伝いができればうれしく思いますし、少しではなく、できるだけ多く改善できるように頑張りたいと思います。

↑強膜内固定の図を作ってみました!(スタッフ作)

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