院長ブログ

先週のiStentの経過

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今日は一日外来で夕方に9歳女の子の霰粒腫の切開が1件ありました。手術の申し込みは白内障4人、眼瞼下垂4人、霰粒腫1人(17歳男の子)でした。

先週、6/15()の手術でiStent(アイステント)を入れた方は

81歳女性 術前;緑内障点眼を2種(タプコムとアイファガン)を使って眼圧10mmHg→術後 緑内障の点眼なしで11mmHg

73歳男性 術前;緑内障点眼を2種(ラタノプトストとプリンゾラミド)を使って眼圧13mmHg→術後緑内障の点眼なしで16mmHg

直後から眼圧が下がってくれる人もいますが、少しずつ下がってくださるケースもあり、白内障手術直後はよっぽど高い眼圧でなければ、基本的に緑内障の点眼はいったん止めて2週間ほどは経過をみています。そのくらいの時期にまだ眼圧が高ければ、基本的には緑内障の点眼を1つずつ追加しています。

ちなみに、プロスタグランジン製剤(PG剤)というタイプの緑内障の点眼は術後の炎症を強くしてしまうことがあり、術直後はこのタイプは使わないようにしています。ですので、術前にキサラタンやタプロス、トラバタンズ、ルミガンといたPG剤を使っている人で、白内障術後の早い時期に緑内障点眼を使う場合は、術前に使っていた点眼ではなく他のタイプの点眼を改めて処方しています。もちろん、術後、落ち着いてくれば、またPG剤でも大丈夫ですので、もし点眼が余っているなら、その時使わないからといって捨てるのではなく、とっておくとよいと思います。

白内障の術後に緑内障点眼を使わなくてよくなった患者さまに『緑内障の点眼は使わなくて大丈夫ですよ』と言うと、『緑内障も治っちゃったの?』とか『緑内障なのに緑内障の点眼、使わなくて大丈夫なの?』と聞かれます。

緑内障が治った訳ではありませんが、現状で緑内障の治療をしなくてよくなったということになります。もちろん、その後も定期的に眼圧や視野検査を行い、緑内障の進行の有無をチェックしながら、変化があれば、緑内障の点眼を再開しないといけなくなることもありますので、注意は必要です。

緑内障の治療は点眼を使うことそのものに意味がある訳ではなく、必要な値まで眼圧を下げることが目的になります。アイステントを併用した白内障の手術で眼圧が下がってくれて、緑内障の点眼を使わなくとも、眼圧がよい値であれば、特に緑内障の点眼をしなくても大丈夫ということになります。

アイステントを使った方はまだそんなに多くはないですが、ほとんどの方で緑内障の点眼を使わなく済むようになったり、点眼の本数を減らせるようになっていますので、とてもよい治療だと思いますので、これからも積極的に取り入れていきたいと思います。

↑今日、手術申し込みなった高校生の霰粒腫の写真。

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