院長ブログ

再度の入れ換え

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今日は午前が外来で午後が手術でした。
手術の申し込みは白内障が2人、霰粒腫が1人でした。
手術は白内障9件、眼内レンズ交換2件、眼瞼下垂2人、霰粒腫3件(2歳女の子、3歳男の子、4歳女の子)でした。

眼内レンズ交換は一人は、昨年5月に他院で多焦点レンズ(Tridiff)の白内障手術を受けたのですが、近くが見えにくいと当院へいらっしゃり、度数が遠視寄りになってしまったために近方視力が不良と思われ、他の多焦点レンズ(PanOptix)へ入れ換え、近くも見えるようになりました。しかし、前のレンズの方がクリアであったと、再度、以前の多焦点レンズへ度数を変えを希望されて入れ直す、入れ換えとなりました。前回から約1年後の手術になり、レンズの支持部の癒着があったため、癒着の強い片方のhapticsは切断し眼内に残しレンズを取り出し、新たなレンズを入れました。Tridiffはプレート型のレンズのため、やや入れにくかったですが、嚢の癒着を可及的に剥離し、きれいに嚢内に入れることができたかと思います。

もう一人の方も他院で去年の9月に白内障手術を受け、その後、また違う医院で後発白内障のYAGレーザーの治療を行い、それでも見えにくくて、今回、当院でレンズの入れ換えを行うことになり、5月初めに左眼の入れ換えを行い、今日は右眼の入れ換えを行わせていただきました。後発白内障のYAGレーザーで後嚢を切開していると、新たなレンズを嚢の中に入れることが難しくなるため、残っている水晶体嚢の前面の上にレンズを乗せて固定する『嚢外固定』という方法でレンズを入れるようになることが多いかと思います。その嚢外固定で使うレンズは3ピースレンズといって丸いレンズの部分に細い支えがくっついている形状をしているレンズを使用します。ただ、この3ピースレンズにはトーリックや焦点の幅のあるレンズはないため、今回の患者さまでは通常の使い方ではありませんでしたが、1ピース型のアイハンスを嚢外固定で使わせていただきました。問題があるとすれば、眼圧が上がったり、炎症が出ることですが、経過で問題があれば、その時点で3ピースレンズに再度、交換をする可能性があることはご理解いただき、単に度数を変更するだけでなく、単純な単焦点レンズから焦点の幅のあるアイハンスへ変えることのメリットを考え、この方法を選択しました。実はこの方は先月の手術でもアイハンスの嚢外固定を採用していますが、経過は問題なく、他の方でも数人、この方法を採用していますが、イレギュラーな方法ではあるものの、きちんとレンズを入れ、しっかり経過観察を行えば、決して悪い方法ではないと個人的には考えています。もちろん、標準的な治療ではない部分もありますので、十分な説明と、患者さまのご理解があって行えることだと思います。患者さまからも少しでもよくなりたいという気持ちもすごく伝わってきましたし、僕もそれに応えられるように一番よい方法を選択したつもりです。あとは、少しでも希望に沿う経過、結果が得られることを祈ります。

↑Tridiff

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