院長ブログ

3回目のレンズ交換

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今日は午前が外来で午後が手術でした。
今日の手術は白内障9件、眼内レンズ交換1件、眼瞼下垂1人、霰粒腫3件(3歳、8歳、80歳)、眼瞼腫瘍1件(7歳)でした。

眼内レンズ交換は50代前半の男性で、他院で一度、僕のところでもう1回、そして今回と今日が3回目のレンズ交換になりました。

初回の白内障手術でレンティスを入れたものの、近方合わせとなり、少し離れたところも見えず、3焦点レンズのパンオプティクスに入れ換えてもらいましたが、レンズが傾いて入ってしまい、クリアに見えない、異常なハローグレアが出るため、僕のところにいらっしゃいました。まず、レンズの傾き(レンズ偏位)を治してレンズをきれい修正する手術(レンズ整復)をし、見え方は若干改善しましたが、やはりクリアさが足りないと感じるため、レンティスへの入れ換えをしました。しかし、若干、ピントが遠めになったことと、異常光視症が強く、今回、アイハンスへ入れ換えることになりました。

今日の手術では、レンズの取り出し、新たなレンズの挿入と全く問題なくできてよかったですが、複数回の手術では、レンズの前後方向のズレ(思ったより深い位置になる)が出て度数計算の誤差が出やすいので、度数が予定通りになってくれるかがちょっと心配です。あと、初回の白内障手術以来、5回目の手術になり、角膜の細胞(角膜内皮細胞)が1,000ちょっとと通常の半分から1/3に減っていて、水疱性角膜症の可能性もあり、なるべく角膜に負担をかけないように手術しましたが、角膜がもってくれるかも心配があります。このようにリスクがある手術ではあり、このような手術をするかどうかは賛否のあるところだと思いますが、今回の手術を行えたのは、患者さまが十分、リスクを理解、承知してくださり、その上で、見え方の改善を望み、手術を受けたいと明確な意思をお伝えくださったからです。

無謀な手術をするつもりは全くないですが、よくできる可能性があるのであれば、ある程度のリスクのある手術でも、そのリスクを覚悟の上、手術を行う価値はあると思っています。もちろん、説明したから何が起こっても責任がないとも思わないので、今回の入れ換えの手術も少しでもよい結果が出るようにしたつもりです。落ち着くまでは少し時間がかかると思いますが、手術してよかったと思える経過になることを祈っています。

眼瞼腫瘍の患者さまは茨城からいらした7歳の女の子で、3年前からまぶたにしこりができ、お近くの眼科では『霰粒腫』と言われたそうですが、明らかに霰粒腫ではなく、なんらかの腫瘍と思われ、治すには切除が必要という判断で、お母さまとのメールのやり取りの上、本日、初診で切除させていただきました。

7歳で怖がりな性格とのことでしたが、鎮静剤の内服と笑気麻酔で全く泣かずに頑張ってくれたので、うまく腫瘍を切除できたと思います。おそらく、伝染性軟属腫?かなと思われ、悪性の心配はなさそうでうが、念のため、検体は病理検査に提出しました。しばらくキズが気になるかと思いますが、少しずつきれいになってくれるといいなと思います。

今日の手術も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

↑7歳の女の子の眼瞼腫瘍の写真。

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