院長ブログ

TASS?

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今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは白内障が2人、眼瞼下垂1人でした。

今日の手術は白内障8件、翼状片1件、黄斑上膜の硝子体手術1件、眼瞼下垂1人に、先週の金曜に白内障手術をした患者さまの前房洗浄が追加になりました。

手術自体は問題なく終わり、翌日の診察時の所見も異常はありませんでしたが、その4日後の診察では、角膜の裏側や眼内レンズの表面に炎症物質が付着(フィブリン沈着)があり、何らかの異常な炎症反応が考えられました。ただ、充血や目やに(眼脂)はほとんどなく、術後に最も気をつけなければならない細菌性の感染症(細菌性眼内炎)ではなさそうだったので、ステロイドの点眼の回数を増やし、今日までけいかを見させていただきましたが、若干、フィブリンが増え、視力の低下もあったので、眼の中を洗う処置(前房洗浄)をさせていただきました。

今回の炎症はTASSToxic Anterior Segment Syndrome)と言われる無菌性の眼内炎と思われました。TASSは手術時にレンズやその付着物、薬物など何かしらの異物が眼の中に入ることへの過剰反応が原因で生じる眼内の炎症です。ただ、TASSは手術翌日から炎症が出ることが多く、若干、発症が遅いので、いわゆるlate on set TASSなのかなと考えました。細菌性の炎症もなくはないので、一応、眼の中を洗う灌流液の中には抗菌薬を混ぜて洗浄を行いました。

このまま炎症が治まってくれると思いますが、まだ安心はできないので、注意して経過を見ていきたいと思います。

今日も皆さま、手術お疲れ様でしたm(_ _)m

↑前房洗浄を行った患者さまの前眼部写真。レンズの前後面にフィブリンが付着しています。

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