院長ブログ

後からする黄斑上膜手術

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人と眼瞼下垂1人でした。
今日の手術は、白内障11件、黄斑上膜の硝子体手術1件、霰粒腫3人(5歳女の子、23歳女性、35歳女性)でした。

硝子体手術の方は2ヶ月前に白内障の手術を受けた60代の女性で、元々、黄斑上膜があるのは分かっていたのですが、まずは白内障の手術だけ行い、視力の改善が乏しかったり、歪みの自覚が強く出るようなら、改めて硝子体手術を行いましょうという事前の話し合いで、結果的に、白内障手術だけでは視力の改善が乏しく、今回、追加で硝子体手術をさせていただきました。

白内障と黄斑上膜が両方ある方は結構、いらっしゃるのではと思います。

視力が下がっている場合、それが白内障のせいなのか、黄斑上膜のせいなのか、はたまた両方の影響なのかは、どちらか、もしくは両方がかなり進んでいれば、判断がしやすいですが、実際はなかなか難しい面もあります。

明らかに黄斑上膜が視力の低下に影響を及ぼしていると考えられれば、白内障と硝子体手術を一緒にした方が、すっきりすると思いますし、一回で手術が済み、楽な面もあると思います。ただ、白内障と硝子体手術を別にすること自体は全く問題はありませんので、黄斑上膜の影響がそれほどなさそうであれば、まずは白内障の手術だけして、その後の状況で黄斑上膜の硝子体手術をした方がよいかを考え、必要があれば追加で硝子体手術をするという方法も、不必要な手術を避ける意味で、よい方法だと思っています。

このように眼科の手術はこうしなければならないという一択にならないことも多く、いくつかの治療法の選択肢の中で、そのメリットとデメリットを踏まえて、自分にとってどの治療が一番合っているかで考える必要があります。もちろん、僕も単に治療の選択肢を挙げるだけでなく、その中で、どれがその患者さまに一番よいかは必ず提案するように心掛けています。僕の提案を踏まえて最終的に患者さまが治療を受けかどうか、どのような治療法にするかを決めることになりますが、よく考えて出した答えがベストな答えだと思います。あとは、その方法を選択してよかったと思っていただけるようにしっかり手術したいと思っています。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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